伐採して2年ほどそのまま横たわっていた、カラマツとモミを昨年の夏に玉切りしてもらいました。
去年も薪割りしましたが、まだまだ沢山残っています。

ずっと雨ざらしで置いていたので、今年薪にしなければ、どんどん状態が悪くなってしまいます。
7月は雨ばかりで、作業が出来なかったので、8月に入ってから頑張って薪割りをしました。

以前、ブログにも書いた、手動の薪割り機と、キンクラで玉切りのカラマツたちをガンガン割って薪にします。

1枚目の写真は8月の上旬、こちらの写真は8月26日。
やっと先が見えてきて、あとひと踏ん張りで、終わります\(^o^)/
でも、残っているのは直径40センチ級の太いのばかりで、これが重いんですよw( ̄o ̄)w
樹皮がかなり水分を含んでいるので、ベロっと簡単に樹皮が剥がれます。すると、樹皮の内側に樹皮と幹の間を昆虫の幼虫が動き回って造った、芸術作品が現れます。

不規則なもじゃもじゃっとした曲線の溝は、幼虫が動いて作った筋です。
こういうのを見ると、自然の造形ってほんとに素晴らしいな~といつも感心してしまいます。
下の町の方はまだ、猛暑が続いていますが、美しの国は涼しくなってきました。
台風で崩壊した雲渓荘下の道路。ずっと放置されていましたが最近ようやく工事が始まりました。
もうすぐ、台風の季節ですが、今年は何事もないことを願います。
by fhoo
去年も薪割りしましたが、まだまだ沢山残っています。

ずっと雨ざらしで置いていたので、今年薪にしなければ、どんどん状態が悪くなってしまいます。
7月は雨ばかりで、作業が出来なかったので、8月に入ってから頑張って薪割りをしました。

以前、ブログにも書いた、手動の薪割り機と、キンクラで玉切りのカラマツたちをガンガン割って薪にします。

1枚目の写真は8月の上旬、こちらの写真は8月26日。
やっと先が見えてきて、あとひと踏ん張りで、終わります\(^o^)/
でも、残っているのは直径40センチ級の太いのばかりで、これが重いんですよw( ̄o ̄)w
樹皮がかなり水分を含んでいるので、ベロっと簡単に樹皮が剥がれます。すると、樹皮の内側に樹皮と幹の間を昆虫の幼虫が動き回って造った、芸術作品が現れます。

不規則なもじゃもじゃっとした曲線の溝は、幼虫が動いて作った筋です。
こういうのを見ると、自然の造形ってほんとに素晴らしいな~といつも感心してしまいます。
下の町の方はまだ、猛暑が続いていますが、美しの国は涼しくなってきました。
台風で崩壊した雲渓荘下の道路。ずっと放置されていましたが最近ようやく工事が始まりました。
もうすぐ、台風の季節ですが、今年は何事もないことを願います。
by fhoo
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Re: この日記を拝見して
fhoo コメント返信遅くなり、すいません。
この玉切りの木はカラマツですが、節が重なっていて、苦労するものもあります。
ちょっと怖そうなので、手斧は使ったことがないのです。薪ストーブは薪の確保が大変ですね。
無理をしないようにしております。ありがとうございます。
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Re: この日記を拝見して
fhoo コメント返信遅くなり、すいません。
この玉切りの木はカラマツですが、節が重なっていて、苦労するものもあります。
ちょっと怖そうなので、手斧は使ったことがないのです。薪ストーブは薪の確保が大変ですね。
無理をしないようにしております。ありがとうございます。
この間美ヶ原で嵐に会ったことを書きましたが、その後も連日豪雨が続き、河川の氾濫などが心配されていました。今日千曲川沿いを通りましたら水量はむしろ少ない方で、安心しました、
でももうすぐ台風や秋の長雨シーズンです。今年は穏やかに過ぎることを願っています。
さて、ごんとうちゃんさんから訳の分からないレポートが届きました。
望んでいた恵みの雨です。一雨ごとに秋が深まっていきます。花々も確実に秋の種類になってきました。
今回は前回報告した、イラクサ科の植物の続きと、この地で初めての出会いのセキヤノアキチョウジについて報告いたします。特に前半は推理小説ばりのややこしい話です。
まず、イラクサ科です。話は、永住の大先輩、Kさんご夫妻に散歩中に教えていただいたミズという野草から始まります。ミズ、正式にはウワバミソウといいます。ウワバミが出てきそうな場所に生えているからだそうですが、人気のある山菜、ミズ、が通り名です。5月から10月まで食べられるとの事。何はともかく、このミズさえ覚えておけば、山で遭難しても飢えないという実に重要な山菜です。
ミヤマイラクサもアイコと呼ばれる山菜ですがイラクサ科には山菜類が多い様です。花期は春ですが、イラクサ科ですから、だいたい想像できます。

次はアオミズです。こちらは正式名です。実は我が家に以前から生えていて、全く名前がわからなかったものの一つでした。ミズ、を教えて頂いて、調べているとイラクサ科でヒットしました。胸のつっかえが取れた感じです。葉腋に雌花序(緑色)と雄花序(白色)が同場所に咲いています。
がしかし、問題はこの名前です。アオミズはイラクサ科ミズ属です。正式名ミズという植物はアオミズの葉が丸い種類なのです。ミズという山菜と同じ名前の植物が、同じ科に存在するということになります。ここまではよろしいでしょうか。

さて、話はより複雑になります。アオミズですが、この名で検索すると、山菜アオミズが出てきます。それは同じイラクサ科ウワバミソウ属のヤマトキホコリのことを指します。また山菜アオミズは山菜ミズよりも美味と言われています。そしてさらに、山菜ミズのことをアカミズと呼んで区別すこともあるそうです。いやはや、ややこしいですね。
最後にオチです。正式名のミズおよびアオミズが食用なのかどうかですが、山菜の方の名前が邪魔をして結局わかりませんでした。 以上、これがミズの迷路です。
気分転換に、かれんな花を紹介します。セキヤノアキチョウジ(シソ科)です。数年前に雲渓荘で見たことがあったのですが、美しの国では初めてです。1街区と3街区の間の道端に沢山生えていました。関屋の秋丁字と書きます。箱根の関所あたりで沢山咲いている丁の字に似ている秋の花、が由来と言われています。提灯のような花の周りをとり囲む様な小さい蕾なのか実なのかが、ホタルか星の様です。


恵みの雨が降りましたが、風が強く、このセキヤノアキチョウジも一瞬で落花してしまいました。そのための画像での記録ですが、実際に目にするのとは違います。レポートが今後の観察の参考になればと願っています。
by ごんとうちゃん
おかげさまで迷路に入り込み抜けられなくなりました。ありがとうございました。
私は花のハンドブックを作りながら、花の「科」を書く必要があるのかという疑問を持ち続けています。というのも、主に地上に出ている花しか見ない素人にとって伺い知れないことが多く、また移動や変更も時々あるからです。同定に役立つこともあり多分入れることになるのでしょうが・・・
セキヤノアキチョウジ、散ってしまい残念でした。星のようなものがもし蕾なら、嬉しいですね。
by pu-
でももうすぐ台風や秋の長雨シーズンです。今年は穏やかに過ぎることを願っています。
さて、ごんとうちゃんさんから訳の分からないレポートが届きました。
望んでいた恵みの雨です。一雨ごとに秋が深まっていきます。花々も確実に秋の種類になってきました。
今回は前回報告した、イラクサ科の植物の続きと、この地で初めての出会いのセキヤノアキチョウジについて報告いたします。特に前半は推理小説ばりのややこしい話です。
まず、イラクサ科です。話は、永住の大先輩、Kさんご夫妻に散歩中に教えていただいたミズという野草から始まります。ミズ、正式にはウワバミソウといいます。ウワバミが出てきそうな場所に生えているからだそうですが、人気のある山菜、ミズ、が通り名です。5月から10月まで食べられるとの事。何はともかく、このミズさえ覚えておけば、山で遭難しても飢えないという実に重要な山菜です。
ミヤマイラクサもアイコと呼ばれる山菜ですがイラクサ科には山菜類が多い様です。花期は春ですが、イラクサ科ですから、だいたい想像できます。

次はアオミズです。こちらは正式名です。実は我が家に以前から生えていて、全く名前がわからなかったものの一つでした。ミズ、を教えて頂いて、調べているとイラクサ科でヒットしました。胸のつっかえが取れた感じです。葉腋に雌花序(緑色)と雄花序(白色)が同場所に咲いています。
がしかし、問題はこの名前です。アオミズはイラクサ科ミズ属です。正式名ミズという植物はアオミズの葉が丸い種類なのです。ミズという山菜と同じ名前の植物が、同じ科に存在するということになります。ここまではよろしいでしょうか。

さて、話はより複雑になります。アオミズですが、この名で検索すると、山菜アオミズが出てきます。それは同じイラクサ科ウワバミソウ属のヤマトキホコリのことを指します。また山菜アオミズは山菜ミズよりも美味と言われています。そしてさらに、山菜ミズのことをアカミズと呼んで区別すこともあるそうです。いやはや、ややこしいですね。
最後にオチです。正式名のミズおよびアオミズが食用なのかどうかですが、山菜の方の名前が邪魔をして結局わかりませんでした。 以上、これがミズの迷路です。
気分転換に、かれんな花を紹介します。セキヤノアキチョウジ(シソ科)です。数年前に雲渓荘で見たことがあったのですが、美しの国では初めてです。1街区と3街区の間の道端に沢山生えていました。関屋の秋丁字と書きます。箱根の関所あたりで沢山咲いている丁の字に似ている秋の花、が由来と言われています。提灯のような花の周りをとり囲む様な小さい蕾なのか実なのかが、ホタルか星の様です。


恵みの雨が降りましたが、風が強く、このセキヤノアキチョウジも一瞬で落花してしまいました。そのための画像での記録ですが、実際に目にするのとは違います。レポートが今後の観察の参考になればと願っています。
by ごんとうちゃん
おかげさまで迷路に入り込み抜けられなくなりました。ありがとうございました。
私は花のハンドブックを作りながら、花の「科」を書く必要があるのかという疑問を持ち続けています。というのも、主に地上に出ている花しか見ない素人にとって伺い知れないことが多く、また移動や変更も時々あるからです。同定に役立つこともあり多分入れることになるのでしょうが・・・
セキヤノアキチョウジ、散ってしまい残念でした。星のようなものがもし蕾なら、嬉しいですね。
by pu-
7月は雨ばかりで、8月に入り梅雨が明けたと思ったら、酷暑となりました。
美しの国も昼間は暑かったですが、日陰に入れば涼しく過ごすことが出来ました。
雲の後ろから太陽の陽がさす、夏空。なんかいい感じ!

三大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群がピークを迎えたのは、8/11~13。夜11時頃に外に出て星空をながめて流星を見ていました。
明け方がよく見えるというので、13日の夜中(14日の明け方)3時ころに起きて30分ほど観察。
30分で見られた流星は8つくらいでした。ふたご座流星群の時より、明るい流星が多かったような気がします。
流れ星の写真を撮るのは容易ではありませんね。
ピークは過ぎてしまいましたが、8月中はまだ見られるとのこと。
美しの国に来荘された時には、ぜひ、見てみてください。
ホトトギスの花が、なんとなく星っぽいな、と思って庭に咲いていたホトトギス。
流星の写真は無いので(。-_-。)


昨日、今日は夕方から雷と、雨、今晩は流星は見られません。そして、昨日も今日も、雷が落ち、停電しました。
すぐに復旧し、冬ではないので凍結の心配はありませんが、ブレーカーが落ちたままですと、冷蔵庫などは大変なことになってしまいますので(我が家も経験済み)、心配な方は、管理事務所に確認された方が良いと思います。
by fhoo
美しの国も昼間は暑かったですが、日陰に入れば涼しく過ごすことが出来ました。
雲の後ろから太陽の陽がさす、夏空。なんかいい感じ!

三大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群がピークを迎えたのは、8/11~13。夜11時頃に外に出て星空をながめて流星を見ていました。
明け方がよく見えるというので、13日の夜中(14日の明け方)3時ころに起きて30分ほど観察。
30分で見られた流星は8つくらいでした。ふたご座流星群の時より、明るい流星が多かったような気がします。
流れ星の写真を撮るのは容易ではありませんね。
ピークは過ぎてしまいましたが、8月中はまだ見られるとのこと。
美しの国に来荘された時には、ぜひ、見てみてください。
ホトトギスの花が、なんとなく星っぽいな、と思って庭に咲いていたホトトギス。
流星の写真は無いので(。-_-。)


昨日、今日は夕方から雷と、雨、今晩は流星は見られません。そして、昨日も今日も、雷が落ち、停電しました。
すぐに復旧し、冬ではないので凍結の心配はありませんが、ブレーカーが落ちたままですと、冷蔵庫などは大変なことになってしまいますので(我が家も経験済み)、心配な方は、管理事務所に確認された方が良いと思います。
by fhoo
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停電
pu- 流星群、きれいでしたね。
冷蔵庫の電源は自動で復旧しない場合もあるのですか?我が家では経験ありませんが、大変なことになってしまいますね。
我が家はビデオデッキと給湯器の運転スイッチが落ちたままになり、石油ファンヒーターがリセットされる程度です。
機器や停電の時間によって違うのでしょうか。
詳しい方に教えていただければと思います。
Re: 停電
fhoo 停電時、普通に復旧すれば大丈夫だと思います。
ブレーカーが落ちてしまった時、復旧しないと大変なことになってしまいますね。
先日の雷で、我が家は一度ブレーカーが落ちました。
pu- 流星群、きれいでしたね。
冷蔵庫の電源は自動で復旧しない場合もあるのですか?我が家では経験ありませんが、大変なことになってしまいますね。
我が家はビデオデッキと給湯器の運転スイッチが落ちたままになり、石油ファンヒーターがリセットされる程度です。
機器や停電の時間によって違うのでしょうか。
詳しい方に教えていただければと思います。
Re: 停電
fhoo 停電時、普通に復旧すれば大丈夫だと思います。
ブレーカーが落ちてしまった時、復旧しないと大変なことになってしまいますね。
先日の雷で、我が家は一度ブレーカーが落ちました。
今日久しぶりに美ヶ原に行きました。マツムシソウ・ウメバチソウ・ハクサンフウロ・アキノキリンソウなど咲き乱れる中、気持ちよく散歩し、車に戻った途端豪雨に見舞われました。その上強風が吹き荒れ、1㎝ほどの雹が降り注ぎ、雷鳴が轟き、光り、と恐怖を感じるほどでした。20分ほど待ちましたが収まらないので下り始めましたが視界がとても悪く道は川のようで、巣栗まで下りてほっとしました。山の天候急変は激烈です。
ごんとうちゃんさんからのレポートをご紹介します。
美しの国の草花は続々と、秋モードに入っていますが、昼間はさすがの照りで、ヨツバヒヨドリ は少々シナっとしてしまいます。一雨欲しいところです。
今回も、ブログでまだ紹介されていない草花を紹介したいと思います。地味シリーズが続きますが、よろしくお付き合いください。
まず、アキカラマツです。キンポウゲ科カラマツソウ3兄弟の最後を飾ります。と言っても、最も地味ですが。
カラマツソウの仲間は先般報告したタケニグサと同様、花弁を持たない花の野草です。こちらは萼が抜けるのではなく、丸い蕾の萼が割れて雄しべが広がります。萼と雄しべの様相によって、花の趣が3種3様異なります。
カラマツソウは雄しべが真っ白で花火の様に開くので清楚で豪華です。シキンカラマツは萼が赤紫色、雄しべが黄色と可憐です。それに比して、アキカラマツは萼は地味、雄しべは薄黄色で下を向いたままです。
よって、毎年見逃されているかもしれませんが、今年は他の植物と同様に個体数が増えています。


ムカゴイラクサ属(イラクサ科)のムカゴイラクサです。せせらぎコースの一番下と、1街区と3街区の間にある湿地で見つけました。背丈は低く、20cmから50cmくらいです。雌花序が頭頂にあります。葉腋に雄花序と茶色のムカゴがあるのが特徴ですが、この個体には雄花序がない様です。種子の他、このムカゴにより繁殖します。茎や葉にトゲ があります。

ムカゴイラクサ属のミヤマイラクサです。背丈は1mくらいあります。とにかくトゲトゲですが、東北ではアイコといって山菜の女王らしいです。もちろん若芽でしょうが、美味とのこと。頭頂に雌花序があり、葉腋の細かい花が雄花序です。1街区と3街区の間にある湿地で見かけました。きれいな沢沿いに生えるらしいので、嬉しいことです。

ガンクビソウ属(キク科)のガンクビソウです。テニスコート横の散歩道で見つけました。葉腋から花軸を伸ばし、タンポポ の蕾の様な花 をつけます。キセルの雁首に似ているとも、葉がタバコに似ているからとも言われている様です。
最後に紹介するヤブタバコを主とするヤブタバコ属とする研究者もいる様です。植物界も混乱しているのですね。

最後はガンクビソウ属のヤブタバコです。名前の由来は説明がいらないと思います。1街区と3街区の間にある湿地と、4街区の周回道路脇で見かけました。ガンクビソウは枝分かれしませんが、ヤブタバコは分枝を出し、葉腋からの花軸が短く、直接花がついている様に見えます。花の拡大写真はヤブタバコのものですが、ガンクビソウと同じです。こうなると種類を分けるべき意味は、と素人には思えるのですが。


因みに、1街区と3街区の間にある湿地なる場所が何回も出てきましたが、この場所は、水辺の植物が沢山観察できるおすすめスポットの一つです。フクジュソウ、ミズバショウ、クリンソウ、ミズヒキ、ツリフネソウ、キツリフネ、シキンカラマツ、アカネ、アケボノソウ、トリカブト等、春秋を通して観察できます。
by ごんとうちゃん
山菜採りで渓流コースを歩いても、ミヤマイラクサは見つかりませんでした。そんなところにあったのですか。最も、沢山生えていなければ採るわけにはいきませんね。
by pu-
ごんとうちゃんさんからのレポートをご紹介します。
美しの国の草花は続々と、秋モードに入っていますが、昼間はさすがの照りで、ヨツバヒヨドリ は少々シナっとしてしまいます。一雨欲しいところです。
今回も、ブログでまだ紹介されていない草花を紹介したいと思います。地味シリーズが続きますが、よろしくお付き合いください。
まず、アキカラマツです。キンポウゲ科カラマツソウ3兄弟の最後を飾ります。と言っても、最も地味ですが。
カラマツソウの仲間は先般報告したタケニグサと同様、花弁を持たない花の野草です。こちらは萼が抜けるのではなく、丸い蕾の萼が割れて雄しべが広がります。萼と雄しべの様相によって、花の趣が3種3様異なります。
カラマツソウは雄しべが真っ白で花火の様に開くので清楚で豪華です。シキンカラマツは萼が赤紫色、雄しべが黄色と可憐です。それに比して、アキカラマツは萼は地味、雄しべは薄黄色で下を向いたままです。
よって、毎年見逃されているかもしれませんが、今年は他の植物と同様に個体数が増えています。


ムカゴイラクサ属(イラクサ科)のムカゴイラクサです。せせらぎコースの一番下と、1街区と3街区の間にある湿地で見つけました。背丈は低く、20cmから50cmくらいです。雌花序が頭頂にあります。葉腋に雄花序と茶色のムカゴがあるのが特徴ですが、この個体には雄花序がない様です。種子の他、このムカゴにより繁殖します。茎や葉にトゲ があります。

ムカゴイラクサ属のミヤマイラクサです。背丈は1mくらいあります。とにかくトゲトゲですが、東北ではアイコといって山菜の女王らしいです。もちろん若芽でしょうが、美味とのこと。頭頂に雌花序があり、葉腋の細かい花が雄花序です。1街区と3街区の間にある湿地で見かけました。きれいな沢沿いに生えるらしいので、嬉しいことです。

ガンクビソウ属(キク科)のガンクビソウです。テニスコート横の散歩道で見つけました。葉腋から花軸を伸ばし、タンポポ の蕾の様な花 をつけます。キセルの雁首に似ているとも、葉がタバコに似ているからとも言われている様です。
最後に紹介するヤブタバコを主とするヤブタバコ属とする研究者もいる様です。植物界も混乱しているのですね。

最後はガンクビソウ属のヤブタバコです。名前の由来は説明がいらないと思います。1街区と3街区の間にある湿地と、4街区の周回道路脇で見かけました。ガンクビソウは枝分かれしませんが、ヤブタバコは分枝を出し、葉腋からの花軸が短く、直接花がついている様に見えます。花の拡大写真はヤブタバコのものですが、ガンクビソウと同じです。こうなると種類を分けるべき意味は、と素人には思えるのですが。


因みに、1街区と3街区の間にある湿地なる場所が何回も出てきましたが、この場所は、水辺の植物が沢山観察できるおすすめスポットの一つです。フクジュソウ、ミズバショウ、クリンソウ、ミズヒキ、ツリフネソウ、キツリフネ、シキンカラマツ、アカネ、アケボノソウ、トリカブト等、春秋を通して観察できます。
by ごんとうちゃん
山菜採りで渓流コースを歩いても、ミヤマイラクサは見つかりませんでした。そんなところにあったのですか。最も、沢山生えていなければ採るわけにはいきませんね。
by pu-
今日は気温が30℃近くにまで上がりました。年々上昇していきますが湿度の低さと朝晩の涼しさは変わらず、過ごしやすい夏です。
ごんとうちゃんさんから、また興味深いレポートをいただきました。
美しの国で大きく育つ野草はシシウドやオオウバユリ、マルバタケブキ等がありますが、その中、なかなか親しみが湧かないのがタケニグサです。見るからに毒がありそうですし、何より大きくなりすぎます。ところが最近、川端龍子展のCMで、金泥で描かれたタケニグサの屏風絵を、チラッと観て見方が変わりました。失礼ながら、こんなものでも題材になって、しかも豪奢なのです。
そこで今回、俄然興味が湧いたタケニグサ(ケシ科)について報告したいと思います。長雨のせいなのか、今年の株はそれほど大きくありません。どことなく上品です。竹似草と書きます。茎が中空で竹に似ているからとも、竹の加工時に一緒に煮ると柔らかくなるからとも、と言われています。

葉は、同じケシ科のクサノオウと同じ切れ込みがあり、気持ち悪い形状です。しかしながら、これが画になると味になる様です。上がタケニグサの葉、下がクサノオウです。因みにどちらも同じ有毒成分を有しています。


さて花ですが白く花の様に見えているのは萼です。これが成熟すると2枚目と3枚目の写真でわかる様に、鞘が取れるようにスポッと外れて、中の雄しべが広がります。花弁がないので、雄しべが花弁の様ですが短時間で萎れてしまいます。



因みに川端龍子展は9月まで長野市の水野美術館で開かれているとのこと。ぜひ観てみたいと思います。
by ごんとうちゃん
タケニグサ、今年は確かに、小ぶりで可愛らしく見えます。アップにすると意外に花が美しいのは知っていましたけれど、こんな風に鞘が取れたものだとは気づきませんでした。一つの花でも、いろいろな段階を見ると更に親しみがわいてきますね。ありがとうございました。川端龍子展にも、行ってみたくなりました。
by pu-
ごんとうちゃんさんから、また興味深いレポートをいただきました。
美しの国で大きく育つ野草はシシウドやオオウバユリ、マルバタケブキ等がありますが、その中、なかなか親しみが湧かないのがタケニグサです。見るからに毒がありそうですし、何より大きくなりすぎます。ところが最近、川端龍子展のCMで、金泥で描かれたタケニグサの屏風絵を、チラッと観て見方が変わりました。失礼ながら、こんなものでも題材になって、しかも豪奢なのです。
そこで今回、俄然興味が湧いたタケニグサ(ケシ科)について報告したいと思います。長雨のせいなのか、今年の株はそれほど大きくありません。どことなく上品です。竹似草と書きます。茎が中空で竹に似ているからとも、竹の加工時に一緒に煮ると柔らかくなるからとも、と言われています。

葉は、同じケシ科のクサノオウと同じ切れ込みがあり、気持ち悪い形状です。しかしながら、これが画になると味になる様です。上がタケニグサの葉、下がクサノオウです。因みにどちらも同じ有毒成分を有しています。


さて花ですが白く花の様に見えているのは萼です。これが成熟すると2枚目と3枚目の写真でわかる様に、鞘が取れるようにスポッと外れて、中の雄しべが広がります。花弁がないので、雄しべが花弁の様ですが短時間で萎れてしまいます。



因みに川端龍子展は9月まで長野市の水野美術館で開かれているとのこと。ぜひ観てみたいと思います。
by ごんとうちゃん
タケニグサ、今年は確かに、小ぶりで可愛らしく見えます。アップにすると意外に花が美しいのは知っていましたけれど、こんな風に鞘が取れたものだとは気づきませんでした。一つの花でも、いろいろな段階を見ると更に親しみがわいてきますね。ありがとうございました。川端龍子展にも、行ってみたくなりました。
by pu-
前回のリクエストに応え、ごんとうちゃんさんがレポートを送って下さいました。
いくら美しの国と言っても、毎日暑いです。長雨の次は日差しの強さで、散策もままなりません。しかしながら、次から次に咲き始める草花に誘われて、毎日出かけることになります。
今年は、何故か初めて見る動植物や名前がわかる動植物が多いです。植物だけで20種以上見つけました。永住2年目にして、眼が慣れてきたのかもしれません。都度に掲載して頂いていますが、追いつきません。ですので、今回は長いレポートになってしまいました。pu-さんのリクエストで派手なものと、やはり種類が多い地味なものを報告いたします。よろしくお付き合いください。
まず、先般の報告でアカバナ科のタニタデを紹介しましたが、アカバナ科の新しい仲間を2種紹介いたします。
ミズタマソウです。我が家に生える数少ない植物ですが、美しの国じゅうでたくさん見かける様になりました。花は6mmで、8月上旬に開花です。タニタデと同じく花の子房が繊毛のあるボールのようになります。名前の由来だと思います。花弁2枚、萼2枚、雄しべ が2本、雌しべの先がわずかに割れているところも同じで、同じ仲間だということが理解できます。


次にウシタキソウです。長らくミズタマソウだと思っていましたが、葉の形状がハート型であることから、今年違いに気づきました。4街区の道端に咲きます。開花は少し早く、7月下旬です。花や繊毛のある子房はミズタマソウとほぼ同じですが、雌しべが長いです。


ケフシグロです。ナデシコ科のフシグロの一種です。フシグロの茎や葉に繊毛が生えている(2枚目)種類です。背丈が高く1m以上になります(分かりにくいですが1枚目)。
花はツボ型で、ささやかな白い花弁を持ち、茎の頭頂や葉腋に咲きます(3枚目、上の2輪は虫食いと思います)。二年草にしては地味です。3街区と子檀嶺神社前の草地に生えていました。開花は8月上旬です。



オオヒナノウスツボ です。ゴマノハグサ科の多年草です。過去2度ばかり報告されていますが、道路のすぐ脇に咲いている株を見つけたため、花の様子がよく分かりましたので、再報告させていただきます。上記のケフシグロと同じツボ型の花です。当地では珍しい植物でしたが、今年は10本ぐらい確認できました。


最後は派手なものとして、メタカラコウです。キク科です、7街区の敷地内に咲きます。数年前に見つけた時は人為的に植えられたものと思っていましたが、今年、4街区の沢にも生えているのを見つけたことから、自生しているものと思います。
背丈は大きく、マルバタケブキと同じくらい、葉も同じくらいですがハート型をしています。花弁は2、3枚が不規則で、同じ仲間のオタカラコウと異なる所です。残念ながらオタカラコウにはまだ遭遇していません。


by ごんとうちゃん
ミズタマソウやウシタキソウ、ケフシグロなど微細な花に気付くごんとうちゃんさんの眼の良さには、驚くばかりです。オオヒナノウスツボが増えているのは嬉しい情報ですね。
次は何を発見してくださるか、楽しみです。
by pu-
いくら美しの国と言っても、毎日暑いです。長雨の次は日差しの強さで、散策もままなりません。しかしながら、次から次に咲き始める草花に誘われて、毎日出かけることになります。
今年は、何故か初めて見る動植物や名前がわかる動植物が多いです。植物だけで20種以上見つけました。永住2年目にして、眼が慣れてきたのかもしれません。都度に掲載して頂いていますが、追いつきません。ですので、今回は長いレポートになってしまいました。pu-さんのリクエストで派手なものと、やはり種類が多い地味なものを報告いたします。よろしくお付き合いください。
まず、先般の報告でアカバナ科のタニタデを紹介しましたが、アカバナ科の新しい仲間を2種紹介いたします。
ミズタマソウです。我が家に生える数少ない植物ですが、美しの国じゅうでたくさん見かける様になりました。花は6mmで、8月上旬に開花です。タニタデと同じく花の子房が繊毛のあるボールのようになります。名前の由来だと思います。花弁2枚、萼2枚、雄しべ が2本、雌しべの先がわずかに割れているところも同じで、同じ仲間だということが理解できます。


次にウシタキソウです。長らくミズタマソウだと思っていましたが、葉の形状がハート型であることから、今年違いに気づきました。4街区の道端に咲きます。開花は少し早く、7月下旬です。花や繊毛のある子房はミズタマソウとほぼ同じですが、雌しべが長いです。


ケフシグロです。ナデシコ科のフシグロの一種です。フシグロの茎や葉に繊毛が生えている(2枚目)種類です。背丈が高く1m以上になります(分かりにくいですが1枚目)。
花はツボ型で、ささやかな白い花弁を持ち、茎の頭頂や葉腋に咲きます(3枚目、上の2輪は虫食いと思います)。二年草にしては地味です。3街区と子檀嶺神社前の草地に生えていました。開花は8月上旬です。



オオヒナノウスツボ です。ゴマノハグサ科の多年草です。過去2度ばかり報告されていますが、道路のすぐ脇に咲いている株を見つけたため、花の様子がよく分かりましたので、再報告させていただきます。上記のケフシグロと同じツボ型の花です。当地では珍しい植物でしたが、今年は10本ぐらい確認できました。


最後は派手なものとして、メタカラコウです。キク科です、7街区の敷地内に咲きます。数年前に見つけた時は人為的に植えられたものと思っていましたが、今年、4街区の沢にも生えているのを見つけたことから、自生しているものと思います。
背丈は大きく、マルバタケブキと同じくらい、葉も同じくらいですがハート型をしています。花弁は2、3枚が不規則で、同じ仲間のオタカラコウと異なる所です。残念ながらオタカラコウにはまだ遭遇していません。


by ごんとうちゃん
ミズタマソウやウシタキソウ、ケフシグロなど微細な花に気付くごんとうちゃんさんの眼の良さには、驚くばかりです。オオヒナノウスツボが増えているのは嬉しい情報ですね。
次は何を発見してくださるか、楽しみです。
by pu-
一時は50~60頭ものヒョウモンチョウが群がっていた我が家の庭は、ヨツバヒヨドリがくたびれてくるにつれ閑散としてきました。

数頭ですが、代わりにアサギマダラが増えてきました。
永年こんな風景を見続けてきた方のお話では、この2者は相性が悪く、アサギマダラがヒョウモンチョウに追いかけられて次第に近づかなくなるということです。確かにそんな場面を見たことがあります。

こんな平和なシーンも、たまにはあるのですが。

黒い蝶は何か分かりませんでしたが、ヒョウモンチョウ・ベニシジミ・クロスズメバチが一緒でした。
今年は、テニスコートの上のチダケサシが増えてきれいです。


せせらぎコースのクサボタンが大きくなり沢山の花を付けています。

花弁はなく、巻いているのは萼片です。ここのクサボタンは色が薄く白に近いのですが、大きく巻いているので可愛らしい印象です。
他にもいろいろ咲き始めています。
ごんとうちゃんさんからメタカラコウ・マツモトセンノウなど派手な花のたよりも届きましたので、まとめて下さるのを期待しています。
by pu-

数頭ですが、代わりにアサギマダラが増えてきました。
永年こんな風景を見続けてきた方のお話では、この2者は相性が悪く、アサギマダラがヒョウモンチョウに追いかけられて次第に近づかなくなるということです。確かにそんな場面を見たことがあります。

こんな平和なシーンも、たまにはあるのですが。

黒い蝶は何か分かりませんでしたが、ヒョウモンチョウ・ベニシジミ・クロスズメバチが一緒でした。
今年は、テニスコートの上のチダケサシが増えてきれいです。


せせらぎコースのクサボタンが大きくなり沢山の花を付けています。

花弁はなく、巻いているのは萼片です。ここのクサボタンは色が薄く白に近いのですが、大きく巻いているので可愛らしい印象です。
他にもいろいろ咲き始めています。
ごんとうちゃんさんからメタカラコウ・マツモトセンノウなど派手な花のたよりも届きましたので、まとめて下さるのを期待しています。
by pu-
昨日も今日も、さやさやと秋のような風が吹いて涼しい日でした。
ごんとうちゃんさんに花の情報をいただき見に行くのですが、たいていとても小さくて、よくこんなものを見つけられたと驚くことが多いです。あることは確認できても少しの風で揺れますから、撮影を諦めることが度々です。
新しいレポートが届きましたのでご紹介します。
この地に自宅を建てて20年になります。旧S邸のお庭に憧れて、周囲に柵を設置したり、道端の花々のタネを頂戴したりと工夫してきましたが、地味な花しか咲かない状態が続いています。日当たりなのか、土のせいなのかよくわかりません。生えてくるのは、先般紹介したハエドクソウのようなものばかりです。今回紹介するのもその類いです。
まずはタニタデです。とにかく花が小さく、3mmしかありません。アカバナ科です。開花期は7月下旬です。花弁2枚、萼2枚、雄しべ2本、雌しべの先が少し割れています。子房には繊毛が生えています。


ヤマニガナです。キク科です。背丈が高いです。一番高いもので170cmはあります。高さだけなら見栄えは良いのですが。風が吹いても倒れないぐらい丈夫です。葉が鉤形で翼がついていて、手裏剣の様です。開花は8月上旬です。
ニガナの花に似ています。種子はタンポポ の様な綿毛となります。仲間にムラサキニガナがあるらしいのですが、そちらは花が紫色とのこと。そちらだったらもっと見栄えが良さそうですが。


エゾシロネです。シソ科です。開花は8月上旬です。とにかく花の大きさは小さく2mm以下です、シロネ属を含むシソ科の中では一番小さいと思います。


( おまけ )
今回は地味な花ばかりでしたので、せめて華々しいものと思い、ラッキーにも我が家のヨツバヒヨドリ に来てくれた、クジャクチョウ(タテハチョウ科)の写真を掲載いたします。

by ごんとうちゃん
タニタデの花、こんなに個性的で素敵な花なのですね。エゾシラネの花に気付くことは難しそうです。
by pu-
ごんとうちゃんさんに花の情報をいただき見に行くのですが、たいていとても小さくて、よくこんなものを見つけられたと驚くことが多いです。あることは確認できても少しの風で揺れますから、撮影を諦めることが度々です。
新しいレポートが届きましたのでご紹介します。
この地に自宅を建てて20年になります。旧S邸のお庭に憧れて、周囲に柵を設置したり、道端の花々のタネを頂戴したりと工夫してきましたが、地味な花しか咲かない状態が続いています。日当たりなのか、土のせいなのかよくわかりません。生えてくるのは、先般紹介したハエドクソウのようなものばかりです。今回紹介するのもその類いです。
まずはタニタデです。とにかく花が小さく、3mmしかありません。アカバナ科です。開花期は7月下旬です。花弁2枚、萼2枚、雄しべ2本、雌しべの先が少し割れています。子房には繊毛が生えています。


ヤマニガナです。キク科です。背丈が高いです。一番高いもので170cmはあります。高さだけなら見栄えは良いのですが。風が吹いても倒れないぐらい丈夫です。葉が鉤形で翼がついていて、手裏剣の様です。開花は8月上旬です。
ニガナの花に似ています。種子はタンポポ の様な綿毛となります。仲間にムラサキニガナがあるらしいのですが、そちらは花が紫色とのこと。そちらだったらもっと見栄えが良さそうですが。


エゾシロネです。シソ科です。開花は8月上旬です。とにかく花の大きさは小さく2mm以下です、シロネ属を含むシソ科の中では一番小さいと思います。


( おまけ )
今回は地味な花ばかりでしたので、せめて華々しいものと思い、ラッキーにも我が家のヨツバヒヨドリ に来てくれた、クジャクチョウ(タテハチョウ科)の写真を掲載いたします。

by ごんとうちゃん
タニタデの花、こんなに個性的で素敵な花なのですね。エゾシラネの花に気付くことは難しそうです。
by pu-
梅雨も最後になり、散歩途中で突然の豪雨に見舞われました。そばのお宅の軒下に飛び込み友人に車をお願いして帰ることができました。梅雨が明けても近年はこんなスコールが多く、雨雲ズームレーダーの確認を忘れて出るのは危険です。
ごんとうちゃんさんからとても興味深いレポートが届きましたので、ご紹介します。
もう直ぐ梅雨明けと予報にだまされ続け、もう8月です。やっと、夏らしくなるでしょうか。この間、散策もままならず、雨の止み間に草取りや蝶の観察ばかりでした。
そんな中、フシグロセンノウの幼株を見つけ植え替えようと引き抜いたところ、なんと、土の中に花が咲いているのを発見。それも透明の花が咲いているではありませんか。


世紀の発見か、と調べましたがなかなかヒットしてくれません。翌日、冷静になるとこれはヒゲネワチガイソウ の株だということを思い出しました。
皆さん、閉鎖花というのをご存知でしょうか。センボンヤリを見つけた時に初めて知ったのですが、根の近くの土中に閉鎖花を付けるものがあるとは、全く知りませんでした。ワチガイソウの仲間は根元の葉腋に閉鎖花をつけるとのこと。証拠に、根元の拡大写真で花らしき中に種が3粒あるのがわかると思います。

種があるということは、閉鎖花の中で自家受粉し、種子を作り、増えていくということです。そして、透明の花だと思っていたのは、子房の殻が開いただけということでした。
下の別株の写真に、まだ開いていないものと閉鎖花(上側の株の右に3つ種がついているわきの極小さいもの)が見えます。

最後に、ヒゲネワチガイソウ (ナデシコ科、開花時期は4月下旬)の地上の解放花を掲載しておきます。少々がっかりの結末ですが、良い勉強になりました。

( おまけ )
今回もおまけで、ヒョウモンチョウ のつづきを報告いたします。メスグロヒョウモンのオスです。背中側はほぼミドリヒョウモンと同じですが、前翅の肩側の模様が少し薄いです。腹側の特徴は、後翅に白いスジがある以外にはほとんどありません。最近オスが他のヒョウモンチョウ類の集団によく紛れています。


by ごんとうちゃん
ネットの写真で見たことはあったのですがよく理解できずにいた所、このレポートでよく分かりました。地中に透明の花(ではありませんが)なんて、幻想的です。上の花や実が動物に食べられても、地中の種で繁殖できるのは有利ですね。
私も、来年ヒゲネワチガイソウが咲いたら印をつけておき夏に掘ってみようと思います。
瓢箪から駒、の貴重なレポートをありがとうございました。
by pu-
ごんとうちゃんさんからとても興味深いレポートが届きましたので、ご紹介します。
もう直ぐ梅雨明けと予報にだまされ続け、もう8月です。やっと、夏らしくなるでしょうか。この間、散策もままならず、雨の止み間に草取りや蝶の観察ばかりでした。
そんな中、フシグロセンノウの幼株を見つけ植え替えようと引き抜いたところ、なんと、土の中に花が咲いているのを発見。それも透明の花が咲いているではありませんか。


世紀の発見か、と調べましたがなかなかヒットしてくれません。翌日、冷静になるとこれはヒゲネワチガイソウ の株だということを思い出しました。
皆さん、閉鎖花というのをご存知でしょうか。センボンヤリを見つけた時に初めて知ったのですが、根の近くの土中に閉鎖花を付けるものがあるとは、全く知りませんでした。ワチガイソウの仲間は根元の葉腋に閉鎖花をつけるとのこと。証拠に、根元の拡大写真で花らしき中に種が3粒あるのがわかると思います。

種があるということは、閉鎖花の中で自家受粉し、種子を作り、増えていくということです。そして、透明の花だと思っていたのは、子房の殻が開いただけということでした。
下の別株の写真に、まだ開いていないものと閉鎖花(上側の株の右に3つ種がついているわきの極小さいもの)が見えます。

最後に、ヒゲネワチガイソウ (ナデシコ科、開花時期は4月下旬)の地上の解放花を掲載しておきます。少々がっかりの結末ですが、良い勉強になりました。

( おまけ )
今回もおまけで、ヒョウモンチョウ のつづきを報告いたします。メスグロヒョウモンのオスです。背中側はほぼミドリヒョウモンと同じですが、前翅の肩側の模様が少し薄いです。腹側の特徴は、後翅に白いスジがある以外にはほとんどありません。最近オスが他のヒョウモンチョウ類の集団によく紛れています。


by ごんとうちゃん
ネットの写真で見たことはあったのですがよく理解できずにいた所、このレポートでよく分かりました。地中に透明の花(ではありませんが)なんて、幻想的です。上の花や実が動物に食べられても、地中の種で繁殖できるのは有利ですね。
私も、来年ヒゲネワチガイソウが咲いたら印をつけておき夏に掘ってみようと思います。
瓢箪から駒、の貴重なレポートをありがとうございました。
by pu-
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