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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
ごんとうちゃんさん、不順な天候にも負けず美しの国中のパトロールをされているようです。蝶の種類もどんどん増えていきますね。

「 アヤメ科と蝶 」

 梅雨の季節に、美しの国で一番目立つ野草はアヤメです。初めて見た時は、この標高で咲いている事に驚きました。
 一方、ウスバシロチョウについて報告したように、今蝶の世界は繁殖の時期です。シロチョウやヒョウモンチョウ が忙しく飛び回り、特にメスは産卵場所を探しています。
 今回は、アヤメ科についてと、シロチョウ、テングチョウを紹介いたします。

 アヤメ(アヤメ科)です。ブログでは既に紹介されていますが、いつも咲いている外周道路脇を探していると、初めてみる白いアヤメが一緒に咲いているのを見つけました。
白と紫アヤメ

 花を拡大します。最初がアヤメ(今年の個体は花が痛んでいるので写真は去年のものを使用)。2枚目が白いアヤメです。
アヤメ

白アヤメ

 そもそもこの場所のアヤメが自生なのか植生なのかは不明なので、外来種の可能性はありますが、調べると白アヤメとして自生している報告もあります。因みにこの場所以外の青いアヤメは自生だと思います。
 さて、アヤメとくれば、ハナショウブ 、カキツバタですが、カキツバタはこの地では見つけていません。しかしながら、ハナショウブ、正式にはハナショウブの原種であるノハナショウブ(アヤメ科)は生えています。写真は去年水神池下の水路斜面に咲いていた個体です。花期は7月中旬ですので、アヤメより遅いです。毎年咲くので、今年も咲くと思います。
 花の拡大写真からアヤメとの違いがわかるでしょうか。花弁の黄色い筋が細いです。上の写真のアヤメは文目と書くぐらいですから、花弁が網目模様です。因みに、カキツバタはこの部分が白くてノハナショウブよりも細いです。
ノハナショウブ

ノハナショウブ2

 次は蝶です。以前この地のシロチョウはモンシロチョウではなく、スジグロシロチョウと紹介しましたが、今回繁殖中のオス、メス同時に撮影した個体は、ヤマトスジグロシロチョウです。左がオス、右がメスです。オスがぼやけているのはビデオモードから切り出したからです。
ヤマトスジグロチョウ

 最後に、グラウンドで蝶を探していたら、砂の上を飛んは止まる蛾の様なものを見つけました。近づくと飛び去るので、望遠で撮影しました。確認すると蛾ではなくテングチョウでした。羽を広げてくれませんが、黄色い模様と前翔の切れ込み、頭が天狗の鼻の様に長く伸びているのがわかると思います。何故か今年沢山飛んでいます。
テングチョウ

 毎日不安定な天気が続き、雨雲レーダーとにらめっこです。散歩するだけなのに、天気にやきもきとはスキーシーズンと変わりません。早く安定してもらいたいです。

by ごんとうちゃん


白いアヤメ、私もここでは見たことがありません。来年は見たいものです。

by pu-



[2021/06/30 15:01] | 未分類
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 もうしばらく美しの国を離れていますので、毎年見てきた風景を思い起こしいろいろ想像しています。今は花々の変化が激しい時なのでなおさら気になっていました。今回ごんとうちゃんさんが送って下さったのは、樹木の花の様子が分かる嬉しいレポートでした。


「 雌雄異株 」

 今、美しの国はノイバラとミヤマガマズミの芳香に包まれ、ニシキウツギやバイカウツギに彩られています。しかしながら、今回はあえて地味な花達を3種類紹介したいと思います。
 花を観察していると、同じ種類の樹木や野草でも、さっき見た花と様子が違うことがあります。その場合、大概は雌雄異株のことが多いと思います。以前紹介したイタドリも雌雄異株でした。今年は樹木の花が当たり年の様で、今まで気がつかなかった木々の花にも気づきます。

 まず、ツルウメモドキ(ニシキギ科)です。秋冬の果実についての説明は不要でしょう。2枚目が雌花、3枚目が雄花です。pu-さんが以前紹介されていた花は雄花だったことがわかります。雌雄異株ですが、雌株だけでも結実することはするそうです。
ツルウメモドキ

ツルウメモドキ雌花

ツルウメモドキ雄花

 次はツタウルシ(ウルシ科)です。これも紅葉した写真は不要ですね。2枚目が雌花、3枚目が雄花です。葉の付け根から房になって咲きます。
ツタウルシ

ツタウルシ雌花

ツタウルシ雄花

 ヤマウルシ(ウルシ科)です。2枚目が雌花、3枚目が雄花です。いずれの株も22街区に生えています。。道端に生えているのでくれぐれもご注意ください。ツタウルシと同様に葉の付け根から房になります。
ヤマウルシ

ヤマウルシ雌花

ヤマウルシ雄花

 ウルシ類は苦手な人は近づいただけでかぶれるそうですので、私も恐々撮影しました。家のツタウルシは小さいうちに素手で引っこ抜いていますが大丈夫のようです。

 by ごんとうちゃん


 樹の花は高かったり遠かったりで、じっくり観察できる幸運は意外に少ないです。偶然なのか意図して探されたのかは分かりませんが、雌株と雄株両方を撮影するのも簡単ではないはずです。細やかな観察眼に驚くと同時に、私の雑な見方を反省させられました。素晴らしいレポートを、ありがとうございました。

by pu-

[2021/06/26 19:24] | 未分類
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ごんとうちゃんさんからのレポートが届いていますので、ご紹介します。

「 昆虫とモズ 」

 先日のMasakingさんの報告ですが、雹が降るとフリーズしてしまいます。窓ガラスが割れてしまわないかと心配でしたが、屋根にも痕跡はなくホッとしました。
 しかしながら、植物はそうもいかなかった様で、特にホウノキやギボウシの葉は穴だらけになってしまいました。
また、美しかったミズキの花も見るも無残に叩き落とされてしまいました。
 写真は雹が降る前の山の姿です。22街区からクラブハウスの下側斜面を撮ったものですが、白い部分は全てミズキです。

01_ミズキ

 さて、今回は昆虫とモズ について紹介いたします。
 まず、何回か紹介しているウスバシロチョウです。今年6月上旬、クラブハウス上のワサビ畑周辺で10頭以上乱舞していました。羽ばたいて木の上まで登ったかと思うと優雅に滑空して地面まで降りてきます。メスが産卵場所を探している様です。この場所には幼虫の食草のムラサキケマンが生えているからでしょう。写真はたぶんメスだと思います。オスは大型ですが全く止まってくれません。
 2枚目の写真で羽の影が薄いのがわかるでしょうか。羽根が透けているからです。

02_ウスバシロチョウ

03_ウスバシロチョウ

 次はニワハンミョウ(オサムシ科)です。晴れた日のクラブハウス横のアスファルトの上で見つけました。ちょっと飛んではすぐに地面に降り、ちょこまか動きまわります。動きが速くてなかなか撮影できません。斑猫と書きますので、猫の動きに似て面白いです。同じハンミョウ でも模様が美しいナミハンミョウ は残念ながらこの標高ではいない様です。
 大きさが2cmぐらいで接写ができず、拡大していますのでぼやけています。

04_ニワハンミョウ

 次は野鳥です。キビタキ やアカハラ 等の鳴き声は聞こえるのですが、姿はほとんど見えません。そんな中、モズのメスの姿が撮れましたので掲載します。今まで撮った野鳥の中で可愛いのはアオバトとエナガですし、キビタキのメスも優しい姿ですが、一番可愛いのがモズのメスだと思います。
目元の白いアイシャドウと胸の帷子模様が特徴です。比較のためハルゼミを捕まえたオスの写真も載せます。

05_モズのメス

06_モズのオス

 最後に、課題のホトトギスですが、チャンスはあるのですがカッコウやツツドリ と違いじっとしてくれません。このままだとまた来年に持ち越しです。

by ごんとうちゃん


 いつも綺麗な写真をありがとうございます。
アサギマダラが時々飛んでいるので、スマホで写真を撮ろうとトライしますが、何処にいるかわからないような写真ばかりです。
昆虫や鳥のシャッターチャンスを狙って、苦労されているのだろうと想像できます。
 ホトトギスのレポートを楽しみに待っています!

by fhoo

[2021/06/21 20:54] | 未分類
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モズ
pu-
モズ、早贄とオスの過眼線から猛々しい鳥というイメージを持っていましたが、覆されました。特にメスのあどけない表情には参りました。
知られざる魅力を引き出して下さって、鳥に代わりお礼申し上げます。

Re: モズ
美しの国クラブ by fhoo
pu-さん、
コメントの意味が解らず、調べました。
「早贄」なんて読むのか解りませんでした。「はやにえ」難しい言葉ですね。
意味:モズ類は、とらえた食物を小枝やとげに突き刺したままにしておく習性があり、放置されたものが「モズのはやにえ」と呼ばれる。
なるほど、それで猛々しい鳥というイメージなのですね。
写真を見ると、可愛らしくて、そんなことする鳥には見えませんね。

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6月初めごろの月曜日、ポストを開けると、葉っぱがポストの中に溜まっていました。
何かというと、小鳥が葉っぱを運んでいるのです。
巣作りです。

01_鳥の巣

03_鳥の巣

去年も、葉っぱがたまっていたのですが、その時は中の葉っぱを出して、ポストに蓋をして、入れないようにしました。

でも今年、見たときにはかなり沢山の葉っぱが溜まっていたので、出すのは忍びないと思い、しばらくの間、小鳥にポストを譲ることにしました。

04_鳥の巣

最近は、日曜日に郵便の配達が無いので、土曜日の午後から、月曜日の朝にかけて、一生懸命葉っぱを集めて運んだのだと思います。
小鳥が巣立つまで、ポストを使ってください(#^.^#)

次の日の朝、ポストを覗くと可愛らしい卵が1つ。
タテが15ミリくらいでしょうか。

「わぁ~ 卵だ~」

なんか嬉しくなりました。

05_鳥の巣


次の日の朝覗くと...

06_鳥の巣

卵が2つ。

07_鳥の巣

08_鳥の巣

1日に1つずつ卵が増えていきます。\(^o^)/

09_鳥の巣

この日は親鳥が卵を温めていました。慌て写真を撮ったので、尻尾しか写っていません。
そーーーっと覗いたのですが、気づかれてしまい、親鳥は外へ飛び出していきました。
シジュウカラかコガラだと思います。

「ごめんねぇ~!!」
中を確認すると

10_鳥の巣

卵は6つになっていました。

11_鳥の巣

7つの卵まで確認。

あまりちょくちょく、見に行くと親鳥が寄り付かなくなってしまうといけないので、1日に朝だけ確認しています。
ポストの高さは、それほど高くないので、ネズミやヘビにやられないか心配です。

この巣を見ていて1つ気になることが、卵の周りに動物の毛があるのです。暖かい事がわかっているのかもしれませんが、針のような硬い毛と、モサモサした毛、これも結構かたい毛です。なんの動物なのかわかりませんが、これを一体どこから調達してくるのか、不思議です。なんの動物なんだろうなぁ?

とにかく無事に雛が孵りますように、見守ります。

産まれて、無事巣立ってくれるといいのですが、また、レポートします。
お楽しみに~(^-^)/


by fhoo

[2021/06/17 16:14] | 未分類
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Re: 卵
美しの国クラブ by fhoo
いつもありがとうございます。
気づいた時には葉っぱがたくさん溜まっていて、そのままにしました。
今朝、9個の卵を確認し、親鳥が温めていて、威嚇されました。親鳥の邪魔をしてはいけないので、
見たい心を抑えて、しばらく覗かない事にします。ピヨピヨと小鳥の声がしたら、親鳥がエサを取りに行っている間に
覗いてみようと思っています。無事を祈るばかりです。


pu-
やはり、うちのワンコの毛もこのように使われていたのですね。鹿か何かの固い毛も、時々まとまって落ちているのを見ます。何事かあったのでしょうが、鳥は目ざとく見つけて利用していたのですね。
全員が無事巣立つことを願います。

Re: タイトルなし
美しの国クラブ by fhoo
pu-さん
鳥がワンコの毛をむしっているところの写真が撮れたら面白いですね。
一つ目の卵を発見してから、2週間経ちます。そろそろ産まれてくれるといいのですが。


pu-
そんなシーンが撮れたら面白いですね。
でも鳥に毛をむしられたら、温厚なうちのワンコもさすがに黙ってはいないと思います。惨劇が起きるかも知れません。
こちらをご覧ください。
https://utsukushinokuni.blog.fc2.com/blog-entry-667.html
https://utsukushinokuni.blog.fc2.com/blog-entry-760.html

Re: タイトルなし
美しの国クラブ by fhoo
pu- さん
ブログ記事添付ありがとうございます。
小鳥たちは動物の毛をちゃんと見つけてくるんですね。

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今日は夕方から雨予報でした。
しかし、突然屋根に当たる大きな音。
デッキの見ると、雨では無い大きな粒が!
雹です。
直径1cm程度でした。
雹から雨に変わり、小康状態となったので
外に出て、雹の塊を観察していたら
2cmくらいもありました。
久しぶりに、雹体験をしました。

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by Masaking

[2021/06/15 18:20] | 未分類
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ごんとうちゃんさんから最近の気になる花について、レポートが届いていますのでご紹介します。

「大きい花と小さい花」

 今年は樹木の花が豊かです。ナナカマド、ミズキはもうすぐですが、山じゅう真っ白になるものと思います。その中で、今年やっと撮れたもの、見つけたものを報告いたします。

 まず大きい花、ホウノキ(モクレン科)です。高い位置に咲くのでなかなか撮れませんでしたが、今年22街区で撮影ポイントを見つけることができました。
ホウノキ

 次は小さい花、ガマズミ(レンプクソウ科)の仲間です。
 まず、コバノガマズミです。3街区で見つけました。この地のガマズミはミヤマガマズミですが、それよりも1ヶ月早く咲きます。低木で花はガマズミそのものですが、葉が細く、2枚が対生しています。
コバノガマズミ

コバノガマズミ

 オトコヨウゾメと言います。ガマズミ(地域によってヨウゾメというらしい)と違い実が食用にならないからだそうです。隣との境界に生えていたのですが、今年初めて花が咲いているのを認めました。コバノガマズミの花と異なり、雄しべが短く、雌しべが赤く可愛いです。葉は同じく対生です。これも低木でしかも枝が混み合っていて、生垣に使えそうです。

オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ

 次からは、極小さい花たちです。最近、道端に生えている小さい草花にまで目が行くようになっています。
 まず、ノミノツヅリ(ナデシコ科)です。名前の通り花の大きさ3mmぐらいです。草丈10〜15cmです。ナデシコ科で認められるように、花弁の間から萼が見えています。

ノミノツヅリ

ノミノツヅリ

 次は、コテングクワガタ(オオバコ科)です。花は3mmです。丈は10cmくらいで実が兜のくわがたに似ているところから来ています。花の下側にハート型をしています。花の形は同じオオバコ科クワガタソウの仲間のオオイヌノフグリにそっくりです。ただし、花の色が青くなく、白にピンク色の筋が入っています。

コテングクワガタ

コテングクワガタ

 さらにオオイヌノフグリの近種のタチイヌノフグリはこのコテングクワガタ によく似ています。草丈、花の大きさ、実の形。違いは葉の形状と花の色ぐらいです。水神池の通路にびっしりと生えているものの写真を載せておきます。

タチノイヌノフグリ

 花の名前、特に雑草の名前は判りにくくて、ずっとモヤモヤしています。ですが1つ判明すると仲間がわかり、以前の間違いにも気付いてスッキリする場合があります。植物探索の楽しみでもあります。

by ごんとうちゃん



ゴバノガマズミは、おそらく家の前にある花だと思います。
白くて小さい花はたくさんあり、レポートを見てこれ同じかな?と思っても、確信がもてないものも多々あり、それを調べるのは大変ですね。
地道に調べて、判明するとスッキリする気持ち解ります。
いつもありがとうございます。

by fhoo




[2021/06/09 21:30] | 未分類
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クリンソウが咲き始めました。湿地を抜け出し、道路にまで進出してくる逞しさです。
道に進出したクリンソウ

昨年初めて見つけたズダヤクシュ、林の中や下のせせらぎコースでも見られます。増えたのか目が慣れたのか、どちらか分かりません。
ズダヤクシュ

エゾノタチツボスミレ
エゾノタチツボスミレ。昨年ごんとうちゃんさんが初めて見つけたシロバナの中に混じって咲いていました、

ヒメハギ
これも昨年初めてごんとうちゃんさんが見つけた、ヒメハギ。私は今年やっと花を見ることができました。これは高さ10センチほどととても小さく、地面に這いつくばるようにしないと花が見えません。青いふさふさの付属体が可憐です。

先日ごんとうちゃんさんが見つけて教えて下さった、ルイヨウボタン。以前青木村の子壇嶺岳に登った時この花を見つけて、この日記に書きました。美しの国にあるとは思っていなかったのですが、大きな株が沢山あって驚きました。
ルイヨウボタン

5年ほど前、突然我が家の庭にヤマシャクヤクが出現しました。赤か白か、と楽しみに待っていたら、今年やっと花が咲きました。
ヤマシャクヤク
薄暗い所にぽっと咲く純白の花は、気高い感じさえします。

by pu-

[2021/06/01 23:44] | 未分類
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