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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
 一昨日、管理事務所から連絡がありました。武石猟友会より、頂上公園付近の長和町側山林(遊歩道から約100m入った場所)に熊がいたとの連絡があったそうです。いるだろうとは思っていましたが、目撃情報があるとやはり緊張します。
ごんとうちゃんさんからのレポートをご紹介します。


「 多年草と一稔性植物(セリ科) 」

 熊目撃情報も怖いですが、とうとう我が家の庭が鹿に荒らされてしまいました。しかも3日連続で、がっくりです。一応針金で囲っていたのですがものともせず破られました。オカトラノオをはじめ、コバギボウシ、マユミの枝も食べられました。もう徹底的に囲うしかありません。
 さて本題ですが、シラネセンキュウが紹介された機会にセリ科の植物を紹介したいと思います。同定の難しい花を紹介してきましたが、セリ科も難しいです。シシウドやシラネセンキュウのような大きな植物は分かり易いですが、小さい株のものは難しいです。今年、見つけたものも含めて紹介いたします。

 まず、ウマノミツバです。せせらぎコースの脇にたくさん生えています。葉は裂が入った三つ葉です。花は地味です。
ウマノミツバ

ウマノミツバ花

 次はヤブジラミです。これもせせらぎコース脇の草むらや至る所にたくさん咲いています。葉はニンジンに似ています。花は5枚です。
ヤブジラミ

ヤブジラミ花

タニミツバです。1街区の沢沿いで見つけました。同定に少々てこずりました。花はごく小さい5枚です。葉は三つ葉ですが、細長いのが特徴です。花が遠目で線香花火の様に見えます。
タニミツバ

タニミツバ花

 最後はヤマゼリです。クラブハウス下の最後のカーブの水道施設横の沢沿いに立派な株がありました。上記3種を含めセリ科はほとんどが多年草ですが、このヤマゼリだけ一念性(一回結実性)植物です。
 この代表的なものがタケで、60年または120年に一度花が咲いて枯れてしまいます。また、ムラサキケマンは3年、オオウバユリは10数年、発芽、成長、開花結実で枯れます。これと同じく、ヤマゼリは数年かけて成長し、最後の年に開花、結実して枯れる珍しい植物です。この数年から数十年というところが、一年草、越年草と違うところです。
ヤマゼリ

ヤマゼリ葉

ヤマゼリ花

 セリ科の花はどれも白く5枚で、しかも咲き始めは内側に巻かれています。よって同定は葉の形状で行いました。
 また多年草には、宿根草、球根植物、常緑多年草がありますが、セリ科にも一稔性植物があることが分かり、大いに勉強になりました。

by ごんとうちゃん


 セリ科は紛らわしいため、私は見ないふりをしてきました。(セリ科に限りませんが)
こんな大変な同定に果敢に立ち向かうごんとうちゃんさん、心から尊敬します。
一稔性植物という言葉も初めて知りました。ありがとうございました。

by pu-

[2021/09/20 23:03] | 未分類
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テニスコート水路
この時期によく歩くのが、テニスコート横の水路沿いです。

水路橋
せせらぎコースと違い三面張りの「水路」ですが、草花が茂り年々良い感じになっていきます。

今はとりわけシラネセンキュウがたくさん咲いています。
シラネセンキュウ
シラネセンキュウは蕾も花も実もどの時期をとっても美しく、しばらく見とれてしまいます。

シラネセンキュウ2
なぜか茎が紫色になったものもありました。

毎年時期を逃してしまっていたのですが、今年やっとオヤマボクチの花を撮影できました。
オヤマボクチ

オヤマボクチに

離れていたので撮影時は気づきませんでしたが、渋く素敵な色合いの虫が写っていました。
アカアシカスミカメ
アカアシカスミカメといい、カメムシの一種だそうです。

by pu-

[2021/09/16 23:49] | 未分類
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 今日は久しぶりに、雨の心配なく散歩ができました。テニスコートの上の道には蝶やトンボが夥しい数飛び回っていて、ぶつかって来るほどでした。でも、今はいつの間にか霧に包まれています。明日の午後からまた雨になる予報です。
ごんとうちゃんさん、またまた新しい草花を見つけて下さいました。


「 初秋の新たな植物 」

 ノコンギクが咲き、ススキが風に揺れ、アキアカネの色が濃くなってくると秋の気配です。紅葉の季節まで植物は最後の花を咲かせようとしています。その中、新たに見つけた植物を紹介したいと思います。

 まず、ミヤマウズラ(ラン科)です、水神池下の岩の上のくぼみにひょこっと咲いていました。2枚目の葉の写真の様にウズラに似た網目模様が名前の由来です。花の拡大を見てください。豚のような、犬のような姿、可愛いです。今まで出会った花の中で一番です。
ミヤマウズラ

ミヤマウズラ葉

ミヤマウズラ花アップ

 次はメドハギ(マメ科)です。子檀嶺神社前の道端に生えていて、長年これはなんだろうと思っていたものですが、今年初めてグラウンド下の道端に花が咲き判明しました。じつはどこにでもある雑草らしいです。花はハギそのもので、薄紫できれいです。
メドハギ

メドハギ花

 次はヤナギタンポポ(キク科)です。4、5年前に咲いているのを見たことがあリましたが、長年確認できていませんでした。今年、テニスコート周辺で咲いているのを確認しました。
ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ花

 最後にウラジロモミ(マツ科)の実を紹介します。9街区で大きなウラジロモミを伐採していました。横を通った時になんだこれは、と思って撮った写真です。濃い紫色の太い葉巻の形です。ウラジロモミの種子はマツボックリと異なり、一枚ずつ剥がれるようで、また実は数十メートル上にあるため、実全体を通常は見ることができず、この機会は幸運でした。
ウラジロモミの実
 ウラジロモミですが、日本固有種で標高1000mから1700mぐらいに生えるそうです。それ以上の標高ではシラビソに置きかわり、以下ではモミということになります。
御柱として有名ですが、美しの国でもそれにふさわしいくらいの木に成長するのでしょうか。

by ごんとうちゃん


 ミヤマウズラは少し前に教えて頂きましたが陽が出なかったせいかなかなか開花せず、今日やっと見ることができました。小さいけれど清楚で美しい花です。アップにするとそのイメージからは遠ざかりますが・・・

by pu-

[2021/09/07 18:16] | 未分類
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雨続きです。時折の豪雨に、愛犬は震えています。短時間でしたが夕べの雷もすごくて、怯えながら枕元をうろうろ歩き回っているのが可哀相でした。落ち着けないのか抱くこともできず、収まるのを待つだけでした。早く、ゆっくり散歩できるような天候に戻ってほしいです。

先週の写真、ちよっと遅れてアップします。

キオンにクジャクチョウとヒョウモンチョウ。雨と霧ばかりの今見ると、ずっと昔のような気のする派手な光景です。
キオンにクジャクチョウ

そういえば、今年少ないと思っていたヒョウモンチョウですが、先週は昨年の最盛期に近いくらい乱舞していました。
遅れたヒョウモンチョウ
特に、マルバタケブキに多く群がっていました。なぜこんなに遅れてきたのでしょうか。

ごんとうちゃんさんに、ツルニンジンが咲いていると教えて頂きました。つる性のキキョウです。
ツルニンジン
昔は沢山見られたそうですが、今はほとんど見ません。

花の中の斑点から、別名ジイソブ(爺のソバカス)と言います。前の写真より、こちらの方が爺っぽく見えませんか?
ジイソブ
ちなみにもっと花が小さいバアソブは、ここにはないようです。

何か群れがいるな、と見るとジョウビタキの親子が3~4羽。
ジョウビタキ幼鳥
これはお腹がオレンジになりかけているので雄の幼鳥のようです。雄なら顔は黒いはずですが、これから変わっていくのでしょう。

ジョウビタキ幼鳥2
こちらの幼鳥は雌でしょうか。親は撮れませんでした。皆しっぽをぴょこぴょこさせていましたが、ジョウビタキは一羽でもぴょこぴょこさせるので、特に合図しているという訳でもなさそうです。こんな豪雨の中、小鳥たちはどこにいるのかなと思います。

by pu-


[2021/09/04 23:49] | 未分類
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一昨日、白馬五竜高山植物園に行ってきました。車2時間10分+ゴンドラ8分とほとんど歩かずに高山植物に触れられるという、この上なく楽な小旅行です。
ゴンドラから
晴れていれば3000メートル級の山々を見渡せるはずですが、あいにくの曇り空でした。

花畑
ここに見えるだけで、ヤマルリトラノオ・ハクサンフウロ・アキノキリンソウ・シモツケソウ・ツリガネニンジン・ギボウシ・ニッコウキスゲ・ハクサンイチゲなど種類が沢山。コマクサの群落が上部にあり、まだ咲いているのもありました。

カライトソウ
カライトソウが鮮やかです。

マツムシソウ
マツムシソウが咲き始めていました。

チングルマ
チングルマの実。

ヤナギラン実
ヤナギランの綿毛。
アカモノ・クロマメノキ・シラタマノキ・イワツツジなどの実も見ることができました。

不明
所々説明書きはありますが、植物園というよりは自然のままの感じで、名前の分からないものもありました。この葉も実も美しい植物はそのうちの一つです。

6月から10月にかけて、300種以上の高山植物を楽しめるそうです。五竜岳の高山植物の生態を再現したロックガーデンや、スイスアルプスやヒマラヤといった外国の高山植物を集めたロックガーデンがあります。
いずれ晴れた日に、上の方のアルプス平自然遊歩道を歩いてみたいと思いました。

by pu-

[2021/09/02 23:33] | 未分類
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