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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
暑いくらいの陽射し、と思えばすぐに一雨来そうな暗さになったり、どうも天候が安定しません。でも植物は着実に成長してきているので、毎日庭を見回るのが楽しみです。ごんとうちゃんさんも同じ日々のようで、メールを下さいました。


「 我が家の新顔 」

 本日、5月30日です。4年前の水害以降、台風が気になって仕方がありません。風も怖いですが、大雨は勘弁してもらいたいものです。
 今年我が家では、アオイスミレ、シデコブシが咲いたことを紹介しましたが、またまた、新しい花が咲きましたので、報告させていただきます。

 まずはつる性植物です。数年前から写真のような植物が、数株生えてきました。毒がありそうな不気味な感じです。
チョウセンゴミシ葉
 それが今年、一気に数を増し、一部が鹿除けの網に巻きつき始めました。ツルニンジン、ハンショウヅルと同じ左巻きです。花が咲いて、やっと判明しました。
 チョウセンゴミシ(朝鮮五味子、マツブサ科)です。中部地方より北に生えるそうです。草でなく木です。
 写真の花は雄花です。雌雄異株です。秋には赤い実が沢山なるようです。立派な薬草で、食用です。心配無用でした。なので雌花が咲いてほしいのですが、咲いた株は全て雄でした。
チョウセンゴミシ蔓

チョウセンゴミシ花

 次も樹木で、ウラジロノキ(バラ科)です。元々、大きな株が自生していました(その時はアズキナシだと思っていた)が、日当たりを良くしようと伐採しました。横に幼木が残っていたようです。それの花が今年初めて咲きました。
 バラ科にふさわしい、真っ白なきれいな花です。同じバラ科のズミに似ています。果実も小さいリンゴもしくはナシの形をしています。
 下の写真のように、葉の裏がフィルターのような毛があり、白く、名前の由来となっています。
ウラジロノキ花

ウラジロノキ葉裏
 
最後は野鳥のメジロです。以前に紹介しましたが、ウラジロノキの写真を撮っていると隣のモミジの花を狙って現れました。
我が家では初顔です。下の写真は正面からのものですが、口をすぼめたような姿で面白いです。
メジロ

メジロ正面

 一昨年の2021年は樹木の花の当たり年でした。2年後の今年も木々の花が目立ちます。この木なんの木、と思っていたものが、花の観察から、どんどん判明しています。次回は、その中で、カエデの花についてまとめたものを紹介したいと思います。

by ごんとうちゃん


これこれ、まさに我が家で今年初めて現れ、調べようと思っていたのがチョウセンゴミシです。ノリウツギの下枝に巻き付いて隠れるように咲いていますが、芳香で見つけてしまいました。小さいけれど美しい花です。
雌雄同株も存在する上、性転換もするそうですから、がっかりされることはないと思います。我が家でも実を期待して見守ります。
by pu-

[2023/05/31 13:38] | 未分類
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最近は鹿を見かけませんが、多くの食害を目にします。
ハンゴンソウはとても好きなようで、出るとすぐに食べられてしまいます。
ハンゴンソウ食害

ウバユリもずいぶん増えたと思っていたら、軒並み食べられていました。でもウバユリはぞっとするほど沢山の種ができるので、ちょうどバランスが取れているのかも知れません。
ウバユリ食害


昨年6月28日のブログで「謎の実」とご紹介し、コメントで名前を教えていただいた「ルイヨウショウマ」、今日ついに花を見ることができました。
ルイヨウショウマ
ちょっと遅くて右側は実になりかけていますけれど、何とか間に合いました。渓流コースの中ほどに大きな一株だけあります。

もう一つ、昨年ほとんどが実になっていて見逃した花がこれです。
ヤマキケマン
ヤマキケマン。ミヤマキケマンと共に、渓流コース入口の橋の手前に群生しています。残念ながらアップが皆ボケてしまいました。薄い黄色で、先が紫色の花です。
渓流コースは頻繁に歩けば、もっと多くの種を見ることができそうです。

最近庭のズミの木でよく見るテントウムシ。
ウンモンテントウ
ウンモンテントウです。大きくて鮮やかで目立ちます。黒い紋の周りの白っぽいもやもやが、雲ということでしょうか。山地性の珍しいテントウムシで、食性など生態は分かっていないそうです。

長時間窓に止まっていたイボタガ。
イボタガ
開け閉めすると前翅を上げ、フクロウの顔真似をするので少し遊ばせてもらいました。これが鳥に対する威嚇だそうです。夜行性ということなので、寝ていたのかも知れません。邪魔してごめん。

by pu-

[2023/05/26 23:52] | 未分類
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このところ気温の変化が大きく、昨日は昼頃から夕方までに12℃ほど下がりました。今は5℃、冬の寒さです。
でもABさんから春らしい素敵な絵が届きました。

1)タビラコMIX

2)ツツジmix

3)ヤブキリMIX

4)ジョウビタキMIX

by AB


ヤブキリ、花びらを食べるなんておしゃれですね。それにしてもリアルに描かれていて、ジョウビタキの咥えている虫たちさえ生き生きと動きそうです。
ベランダなんて、そんな近くでも巣作りするのですね。無事に巣立って良かったです。換気扇に巣作りしようとしたのと同じ個体かも知れませんね。
by pu-

[2023/05/23 21:22] | 未分類
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昨日青木村、今日佐久穂に行きましたら、どちらも30℃くらいでした。まだそれほど湿度が高くないので夏の苦しいほどの暑さではありませんが、それでも帰宅した時の快適さは格別でした。5月にこの気温、夏が思いやられます。
さて、ごんとうちゃんさんのレポートをご紹介します。


「 またまたスミレです 」

 本日、5月17日です。寒くなったり、暑くなったりで目まぐるしい天気です。それでも草花は次々に咲き始めています。
 今回もまずスミレ類を紹介します。最初は新しく見つけたマキノスミレです。22街区の斜面部分で、見たことのない小さいスミレが点々と10株以上咲いているのに気がつきました。花弁の大きさは1cmぐらいでツボスミレ( ニョイスミレ)よりわずかに大きいだけです。側弁に毛はなく、葉が長細いハート型です。低地でもポピュラーなスミレなので、やはり、この地も暖かくなってきたのでしょうか。
マキノスミレ

 次に、報告済みのスミレですが、今年も咲き始めてくれました。上の写真がクラブハウス横、22街区の斜面のシロバナエゾノタチツボスミレで、下の写真がチシオスミレで、サクラスミレの葉の部分の葉脈が赤くなったものです。道端のサクラスミレの中にちらほら混じっています。
シロバナエゾノタチツボスミレ

チシオスミレ

 次は、今年最初に紹介したアオイスミレのその後にできた蒴果(写真中央下部に3個並んでいる)です。左上にはタチツボスミレの葉が写っていますが、比較するとアオイスミレの葉は肉厚で毛に覆われていることがわかります。また、これがアオイスミレだと分かると、至る所で生えていることにも気がつきました。
アオイスミレ蒴果

 スミレは以上です。次はクラブハウス下のカーブの最後、温泉施設横で見つけたタンポポ とごく小さい花を紹介します。
 まずタンポポ です。初めシナノタンポポ かと期待しましたが、花の下の総苞の緑色が濃いように思います。多分ニセカントウタンポポ(カントウタンポポ とセイヨウタンポポ の交雑種)でしょう。
ニセカントウタンポポ

 次は小さい花です。以前報告したコテングクワガタです。施設の駐車スペース一面に生えています。いつから増えたのかわかりませんが、びっくりです。
コテングクワガタ

 以上ですが、報告したもの以外に、水神池のコミヤマカタバミ、ホソバノアマナが見頃です。その他方々でチゴユリが一部咲き始め、ズミの花ももうすぐです。また夏鳥のツツドリが鳴き始めました。

by ごんとうちゃん


ありがとうございました。
シナノタンポポ、武石や丸子でも公園や墓地など車の入れない所には結構あります。がっちりしていて、セイヨウタンポポごときには負けそうもない感じがするのですが、美しの国では見当たりません。気温なども関係するのでしょうか。
by pu-

[2023/05/18 17:27] | 未分類
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GWのイベント、久しぶりの開催に関わらず5・6日それぞれ15名・12名と参加者は少なめでした。天候が響いたのもあったと思いますが、6日には帰路につかれた方も多いようでした。今後は多くの方々が参加しやすい形を考えたいと思います。
参加者及びご協力いただいた管理事務所の方々にお礼申し上げます。

6日のハルザキヤマガラシ駆除は、事前に有志が他の場所を駆除して下さったため資材置き場だけで行いました。イベントとして行うのは6年目ですが、今年は例年に比べ大幅に個体数が減っているのを感じました。まだ油断はできませんけれど、少しずつ成果が出てきているような気はします。

その後の自然観察会は渓流コースで花探しをしました。
入口の橋の手前、あちこちにミヤマキケマンの群生です。
ミヤマキケマン

ヤマキケマンの葉もありますが花はまだです。秋に実を見ていなかったら、ヤマキケマンとは分からなかったでしょう。
ヤマキケマン葉

葉だけといえば、ミヤマカタバミの葉も沢山見つけました。水神池の下のコミヤマカタバミは丸いハート型の葉ですが、これは全く違うので分かりやすいです。でも花も実も、全然見当たりませんでした。
ミヤマカタバミ葉

ムラサキエンレイソウ
シロバナエンレイソウと、このムラサキエンレイソウがちょうど見頃でした。花の裏もきれいなピンク色です。

新しく発見できた花もあります。
これはレンプクソウ。
レンプクソウ
黄緑色の花は目立ちませんが、目が慣れると意外に沢山あることが分かりました。
立方体に柄がついたような、独特の形をしています。花は下面以外の5面で、上面の花は4裂、側面は5~6裂です。山地の沢沿いに群生するそうなので、せせらぎコースでも探してみようと思います。

ネコノメソウは花手帳に4種掲載しましたが、まだまだありそうな気がします。
これはオレンジ色の葯が可愛い、イワネコノメソウです。
イワネコノメソウ

イワネコノメソウ2

毎年見られるヒメイチゲは一株も見当たらず、残念でした。年によって現れたりなくなったり、早かったり遅かったり、花探しは難しいです。

by pu-



[2023/05/12 23:30] | 未分類
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このところ強風・地震・大雨と続き、自然の怖さを改めて感じています。気温も乱高下するので体調管理に気をつけなければなりませんね。
ごんとうちゃんさんのレポートをご紹介します。


「 最近出会えたもの 」

 本日5月10日です。前回5月に入ったことでタイトルに初夏として、びっくりさせてしまいました。大雨の翌日は0度まで下がり、薪ストーブに火を入れましたが、今日は暑いです。

 野鳥では、アカハラ 、キビタキ以外にまだ夏鳥が現れません。緑が多くなり、撮りにくいのですが、ようやく今年のキビタキを撮影できました。よく囀っています。縄張りを主張しているのならいいのですが、メスになかなか出会えないのであれば切ないなあ、と最近思うようになりました。
キビタキ♂

 次は蝶です。2021年5月に投稿したときにスプリングエフェメラル(春の妖精)として紹介したミヤマセセリ(セセリチョウ)です。蛾ではありませんので、そんなに気持ち悪くはないと思います。水神池横の未舗装路で2日続けて見つけました。同じところに止まってくれたので、同じ構図で撮影できました。上の写真がオス、下の写真がメスです。メスの方が前翔の白い部分がはっきりしていて、後翅の黄色の斑点が大きいです。以前報告した個体はメスでした。
ミヤマセセリ♂

ミヤマセセリ♀

 次は、またまたスミレです。この季節はスミレばかり観察しているようで、徐々に詳しくなってきています。アカネスミレです。12街区のお宅入り口と、きのこ園前の駐車スペースの2箇所で見つけました。上の写真が12街区で、下の写真がきのこ園前です。葉にたくさんの短毛がありますし、花の側弁にも毛が生えています。花の色ですが、きのこ園前の方が、茜らしく赤いのですが、12街区の方は青っぽいです。生える場所で色が変わるのはよくあることでしょうが、本来の色が12街区のような色だっら、別の名前がついていたことでしょう。
アカネスミレ

アカネスミレ2

 最後に、シラカバ・正式にはシラカンバ(カバノキ科)は一般的すぎて興味の対象外なのですが、花を観察されたことはあるでしょうか。上の写真で垂れ下がっているのが雄花です。中央部を拡大した下の写真で上向きについているのが雌花です。雌花はやがて雄花のように伸びて垂れ下がり果穂となります。春先に細長いものが垂れ下がった個体がありますが、雄花でなく果穂だったことを初めて知りました。
シラカバ花

シラカバ花2

 以上ですが、今回で紹介したスミレは11種類だと思います。スミレばかりで恐縮ですが、日本の野生種は50種とも80種とも言われ、近縁種を含めると200種になるそうです。手をださない方が無難かもしれませんが、守備範囲は美しの国の敷地内だけと決めていますので、そんなに深みにははまらないでしょう。

by ごんとうちゃん


スミレ、私も以前は皆同じように見えて興味が持てませんでした。でも見分け方や少しばかり種類が分かるようになると、一つ一つの花が魅力的に見えてきました。ただ小さいので、腹ばいになるほどでないと花の中まで撮影できないのが難点です。
by pu-

[2023/05/10 22:29] | 未分類
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ごんとうちゃんさんからこのメールをいただき、びっくりしてしまいました。
我が家の方は未だにミスミソウが咲き、カタクリが終わったばかりというのに「初夏」なんて・・・木々もやっと小さな葉が出始めたばかりです。今年は特に、標高の差が大きいのでしょうか。
それはさておき、開花のたよりをご紹介します。


「 初夏の花 」

 本日5月1日です。季節の流れが早いです。アカハラに続いて、夏鳥のキビタキが飛来していて、相変わらずかわいい姿を見せてくれています。草花も例年より2週間は早く、特に道端はサクラスミレとフデリンドウが競うように咲いています。
 今回は鳥や動物ではなく、花を紹介します。

 まず、神社のミズバショウです。まだ咲いています。水面に周りの樹木が映り面白い光景です。
神社のミズバショウ

 次は、我が家のシデコブシを紹介させてください。家を建てた20年前に記念に植えたものですが、今年、一輪だけ花をつけました。長い年月がかかりましたが、とにかくうれしいです。
シデコブシ

 次はウグイスカグラです。これも開花が早いです。よく見ると別荘地内のあちこちに生えています。
ウグイスカグラ

 上述したように、スミレの中でもサクラスミレが目立ちますが、クラブハウス横の土手で明らかに変わったすみれを見つけました。アケボノスミレです。花弁の色が、赤に近いピンクです。花が先に咲いて、後から葉が開きます。花の後ろに先が丸まった葉があります。因みに花弁は無毛です。
アケボノスミレ

 次もスミレですが、いつもの3街区の散歩コースで変わったものが生えていました。おそらく園芸種のニオイスミレの一種だと思います。花も葉も大きく、とても野生種とは思えません。
ニオイスミレの一種?

 同じく3街区でシロバナノヘビイチゴが咲いていました。例年ここではたくさん見かけますが、今年はまだ一輪だけです。
シロバナノヘビイチゴ

 最後も3街区です。マルバコンロンソウを見つけました。湿気のあるところに生えると思っていましたが、乾燥した斜面にいましたので困惑です。
マルバコンロンソウ

 以上です。新しいスミレを見つけられてラッキーですが、やっと草花に目が慣れてきたようです。

by ごんとうちゃん


ありがとうございました。
20年前の記念樹が開花とは、嬉しいですね。
連休中のイベント(5日のせせらぎ掃除・6日のハルザキヤマガラシ駆除&花探し)、人数にまだ余裕があります。参加して下さる方は前日までにご連絡下さい。
by pu-

[2023/05/01 22:34] | 未分類
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