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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
 連日30℃近くになる結構な暑さです。でも木陰に入って一息つきながらなら散歩を楽しめるだけ、幸せだと思います。
ごんとうちゃんさんから届いたレポートをご紹介します。

「 コオニユリを育てました 」

 2021年3月、本ブログでカワラナデシコを種子から育てた記録を紹介しました。カワラナデシコの開花を確認後、次にコオニユリを育てることにしました。
 本日、7月29日に無事1輪目が開花しましたので、記録を紹介します。

 2020年の秋に水神池下水路沿いのコオニユリの種をいただきました。
コオニユリ種

 冷蔵庫で保存しておいたものを、2021年3月中旬に発芽用の苗床に撒きました。
 約3週間で発芽しました。発芽率はほぼ100%、カワラナデシコと同じく、簡単に発芽します。
コオニユリ発芽

 実生が少し大きくなったところで、プランターに移動させました。発芽3ヶ月後でもこれぐらいの大きさです。冬には枯れてしまいます。

コオニユリ発芽後3か月

 発芽1年2ヶ月後の様子です。少しは大きくなりましたが、まだまだ茎が細いです。また、幼株のままのものも多いです。
この時点で地植えすることにしました。当然これらも冬には枯れます。
コオニユリ発芽後1年2か月

 発芽2年2ヶ月後の様子です。しっかりした株になりましたが、成長の個体差が大きく、幼株もまだまだ混ざっています。一部は今年中に咲いてくれそうです。
コオニユリ発芽後2年2か月

 発芽2年4ヶ月後、りっぱな花が咲きました。
コオニユリ開花

 コオニユリの育成の報告は様々で、今回と同じように3年目に咲くという報告や6、8年かかるという報告もあります。
実は今回、花芽をつけたのは、植え付けた約70株のうち3株だけでした。残りの株が来年以降成長して咲いてくれるのを期待したいです。

by ごんとうちゃん


残りの67株、楽しみですね。
私はベニバナヤマシャクヤクしか種から育てて開花させたことがありませんが、やはり5~6年かかりました。適当に庭にばら蒔いた他の花は、過程を見ていないので咲いても分かりません。でも種から発芽・成長をじっくり見たものが開花すると、嬉しさも格別です。私もコオニユリで挑戦してみようと思います。

by pu-


[2023/07/30 21:15] | 未分類
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ABさんからイラストを送って頂きました。1枚目を見た時、今回は珍しく写真を送ってこられたのかと思ってしまいました。
ミヤマクワガタ


スジクワガタ&ホタル


ジョウビタキヒナtext

by AB


ジョウビタキの頭の向こうに見えるの、一瞬花かと思いましたがぽやぽやの毛なのですね。2回目の巣立ちも見守れて、羨ましいです。
by pu-


[2023/07/25 14:59] | 未分類
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 避暑に来られる方々が増えてきました。掃除・草刈・布団干し・・・とお忙しそうです。
Dear Friendsにも書きましたが、くれぐれも蜂の巣にはご注意下さい。ただ今の所、スズメバチよりアブとブユの方が多くて厄介です。
 ごんとうちゃんさんのレポートをご紹介します。

「 7月下旬の花と昆虫 」

 本日7月24日です。日差しは強いですが、比較的に涼しいです。梅雨明け後、連日夕立です。植物にはいい状況です。
 多分、3年ぶりくらいにシナノキが満開です。これにノリウツギ、リョウブ、オオウバユリも加わって、そこらじゅういい匂いです。今回も初物中心に、地味な花と昆虫を紹介します。

 最初は、グラウンドの斜面で見つけたネジバナ(ラン科)の群生です。20本はあります。これだけたくさん咲いているのを見たのは初めてです。写真だと分かりにくいかもしれませんが、肉眼で見るともっとキレイです。
ネジバナ

 同じく、グラウンドの端で見つけたシロハギです。野生種だと思うのですが、珍しいです。上部を鹿に食べられていますが、花はこれからです。一部右下が咲いています。
シロハギ

 水神池の下の岩の上で見つけたシロコナカブリというキノコだと思いますが、確信はありません。あまりの小ささと透明に近い白さで、かえって目につきました。横のスギゴケの胞子体にいる蟻と比較すると、大きさがわかると思います。
シロコナカブリ?

 次は地味な昆虫です。ウスバカゲロウ(一部の幼虫がアリジゴク)です。名前は知っていますが、初めて出会いました。
北杜夫ファンなら、「薄馬鹿下郎」でおなじみだと思います。もちろん、本名は薄羽蜉蝣です。
ウスバカゲロウ

 地味なものが続いたので最後は派手に。今年初めて撮れたミヤマカラスアゲハです。いろいろな蝶を紹介してきていますが、この地ではミヤマカラスアゲハが一番キレイです。
ミヤマカラスアゲハ

 今、夏の花々が最盛期ですが、ノアザミに続きノハラアザミが咲き始め、アキアカネが数を増してきました。キオンやエゾカワラナデシコも一部咲き始め、徐々に秋が混じり始めています。

by ごんとうちゃん


今年はどの花も例年より開花が早いようです。8月12日の自然観察会の頃はどうなっているのか、楽しみと心配が半々です。
by pu-



[2023/07/24 21:13] | 未分類
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昨日上田市街に出ると気温35℃でした。夕方帰ると、丸子では変わらず、武石に入るとぐんぐん下がって行きます。トンネルの向こうで30℃、小沢根川沿いから雲渓荘が27℃、キノコ園26℃、クラブハウス25℃と順調に下がって行き、窓が開けられるようになりました。ただ家に着く少し前に26℃になりました。夏はこのように1℃上がることが時々あります。クラブハウスより150m高いので1℃下がるはずなのですが。冬はちゃんと1℃下がりますので、不思議に思います。

例年は葉の段階でほとんど鹿に食べられてしまうバイケイソウ、今年は全然食べられず、沢山開花しています。
バイケイソウ
そもそも、毒があるので食べる方が理解できないのですけれど。

放置された家の前に、オオヒナノウスツボの群落ができています。元々少なく、こんなに見られるところは他にありません。
オオヒナノウスツボ群落

頂上公園の東屋の傍に、クガイソウが咲いていました。今年はあちこちで増えている気がします。
頂上公園クガイソウ

ごんとうちゃんさんに、外周道路沿いのモミノキの下がウメガサソウだらけだと教えていただき、他のモミノキの下を見てみました
モミとウメガサソウ
本当に、根元から2メートル以内にとても多くの樹でウメガサソウが見つかり、驚きました。頂上公園の樹齢100年のウラジロモミは、すぐ下に群生しています。

ついでに他の針葉樹ではどうかといろいろ見てみましたら、かなりの確率でカラマツの下にマルバイチヤクソウが咲いていました。
マルバイチヤクソウ
クマザサの茂っている所にはないようですが、あまり下草のない所にはたいてい見つかりました。こんな探し方も楽しいものです。

by pu-

[2023/07/17 23:43] | 未分類
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今、久しぶりの雷雨です。愛犬が怖がって大騒ぎしている、こんな状況はもう数か月ありませんでした。天気予報ではしょっちゅう雷マークが出ていましたので、これほど久しぶりというのは意外に感じます。
ごんとうちゃんさんから頂いたレポートをご紹介します。


「 マルバノイチヤクソウとコンクリートを舐める蝶 」

 本日7月12日です。大雨が心配でしたが、さほど降りませんでした。それより連日、風が強く、こちらの方が心配でした。
 
 さて、直近のブログでコバノイチヤクソウとウメガサソウが紹介されました。補足ですが、これらツツジ科は菌根菌植物といって、栄養の一部を根に共生する菌から得ています。この地ではギンラン、ササバギンランのラン科、シャクジョウソウも該当します。また、菌類の種類によると思われますが、針葉樹の根本に生えるようです。現在、各所のウラジロモミの根本に、ウメガサソウとイチヤクソウの仲間、マルバノイチヤクソウがみられます。
 
 マルバノイチヤクソウです。
マルバイチヤクソウ

 イチヤクソウの仲間には、イチヤクソウ、べニバナイチヤクソウ 、コバノイチヤクソウ、マルバノイチヤクソウ、ジンヨウイチヤクソウ等があります。
 この中で、ベニバナイチヤクソウ以外は白い花です。葉の大きさと株の大きさからコバノイチヤクソウは区別できますが、イチヤクソウ、マルバノイチヤクソウとジンヨウイチヤクソウ の区別が難しいです。
 イチヤクソウの葉は楕円形ですが、マルバノイチヤクソウは丸く、ジンヨウイチヤクソウの葉は腎様です。また、ジンヨウイチヤクソウの葉の葉脈は白く太いのが特徴です。どうでしょうか、葉が丸く、葉脈が白く太いようです。
マルバイチヤクソウ葉

 さらに、花茎にアスパラガスのような鱗状葉があるのが、マルバノイチヤクソウで、ジンヨウイチヤクソウにはほとんど認められないようです。
 悩んだ末に、最後に判断したのが、開花する時期です。イチヤクソウ、ベニバナイチヤクソウ、ジンヨウイチヤクソウの開花時期は6月上旬、コバノイチヤクソウ、マルバノイチヤクソウは7月との報告がありますので、マルバノイチヤクソウと判断しました。
マルバイチヤクソウ2

 次は、疑問ついでの蝶に関してです。最近、晴れると、我が家のコンクリートでできた玄関ステップに、蝶が停まって盛んに舐めています。しかも、生まれたての傷ひとつないキレイな個体です。
 調べてみると、生まれたばかりの蝶はミネラル不足のため、コンクリートや地面を舐めて摂取するとのことです。ナトリウムやカルシウムやマグネシウムを補っているものと思われます。

 ルリタテハ(タテハチョウ)です。ルリタテハの写真は毎年撮っていますが、これほど傷がなく色がキレイな個体に出会ったのは初めてです。まさに生まれたてです。
 下の写真は翅の裏側です。他のタテハチョウと同様、蠣殻のような地味な柄です。ルリタテハ

ルリタテハ裏

 ミドリヒョウモン(ヒョウモンチョウ )です。これもキレイな個体です。近づいても全く逃げる気配がなく、夢中でコンクリートをなめていました。
ミドリヒョウモン

 以上ですが、菌根菌植物は植え替えが難しい、といわれています。理由は植え替え場所の菌の状態が合わないからです。農作物でも菌根菌を必要とするものを考慮して、作付を考える必要があるようです。植物からは光合成で作った糖を菌根菌に与え、菌根菌からは窒素、リンなどをもらっているとのこと。植物の世界も複雑で興味深いです。

by ごんとうちゃん


コバノイチヤクソウは神社付近にも群生していて、今まで気づかなかったのが不思議です。
ジンヨウイチヤクソウの萼は丸みのある正三角形で、3番目の写真に見える萼とはだいぶ違います。イチヤクソウとジンヨウイチヤクソウを私は主に萼で見分けるほど、大きな違いです。
葉の縦横のバランスから見ても、確かにマルバイチヤクソウですね。ここで新しい種が次々に見つかっていくのは嬉しいことです。
by pu-


[2023/07/12 17:23] | 未分類
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侵入者
仕掛けておいたカメラによって、鹿の侵入経路が分かりました。今日点検しましたがネットに異常はありませんでしたから、そもそも低くて、その気になった鹿にとっては何の障害でもないということなのでしょう。仕方がないので辺りの枝にネットをぶら下げ風で揺れるようにし、ちょっと感じ悪くしてみました。嫌がってくれれば良いのですが。

マンセンカラマツ
食べられたマンセンカラマツは、新たに出た茎に蕾をつけました。食べられた時はこの茎も出ていなかったのに、すごい回復力です。今度は囲っておきました。
ヨツバヒヨドリも、食べられた所の下から沢山の茎を分岐させてそれぞれに花を咲かせます。
食べられたらそれっきりという花がある一方でこんな花もあり、逞しいなと思います。

ABさんが、3街区に咲いていると教えて下さいました。実にならないとマンセンカラマツかカラマツソウか分かりません。カラマツソウはまだ見つけていませんので、実を見逃さないようにしようと思います。
マンセンカラマツ?

パターゴルフ場の入り口に沢山咲いているのは、多分コバノイチヤクソウだと思います。
コバノイチヤクソウ
中部以北の亜高山帯に生育します。茎や花の赤味がとても可愛らしいのですが、コバノイチヤクソウの特徴というわけではありません。花の数が少ない所と葉からの判断です。
コバノイチヤクソウ (2)

同じ場所に、ウメガサソウも数株。どちらも菌に寄生し同じ環境に発生するため、一緒に見られることは多いです。
ウメガサソウ
これには昨年の実も残っています。
ウメガサソウの葉は1年に1段ずつ増えるそうですから、この株は3年目なのでしょう。少しでも環境が変わるとすぐに消えてしまうのを多く見てきましたので、これからもここでずっと咲いてほしいと思います。

by pu-

[2023/07/09 22:22] | 未分類
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初夏から夏の夕方は、雨でない限り(時には弱い雨でも〉カッコウ・ツツドリ・アカハラが鳴きます。それが、今日は全く聞こえませんでした。今晩から日曜の晩にかけて時折雷雨の予報が出ていますからそのせいかも知れませんが、まだ晴れていますので不思議です。
さて、ごんとうちゃんさんのレポートをご覧ください。


「 バイケイソウとマツブサ 」

 本日、7月7日です。連日暑い日が続いています。別荘地下部ではノリウツギも咲き始めました。香りのする樹木花が続きます。野草でも香りが強いものはたくさんありますが、バイケイソウもその一つです。今年、バイケイソウが例年になくたくさん蕾をつけています。
 特に神社の湿地は毎年バイケイソウが群落をつくりますが今年は、今までに見たことがないほど花穂が立っています。まだ、咲き始めた段階ですので、満開はこれからです。ただし鹿に食べられない限りですが。
バイケイソウ

バイケイソウ2

 以前、我が家に咲いたチョウセンゴミシを紹介しました。雄株だけで残念と言ったのですが、雌株を見落としていたようで、実ができました。まだ未熟で赤くなっていませんが、途中経過を紹介します。長い柄に粒々の実がついています。
チョウセンゴミシ実の始まり

 さて、チョウセンゴミシはマツブサ科ですが、同じ仲間のつる性植物マツブサの花をみたことがありませんでした。今か今かと待っていましたが、やっと咲いてくれました。マツブサはチョウセンゴミシと同じく雌雄異株です。展望コースの下部の林の中に雌雄両株、15街区に雌株が生えています。
 最初は雄花です。花弁と萼はほぼ同じで、百合根のように肉厚です。雄しべが五つあるのですが真ん中で一塊りになっています。わかりにくいですが、雄しべの先端が五個見えます。
マツブサ雄花

 次は雌花です。雄花よりも色が薄いです。中に実の粒々が少し見えます。花弁は少し触っただけで、剥がれ落ちてしまいます。下の写真が実の部分です。粒々の先端に雌しべの残骸が見えます。これからチョウセンゴミシの実のように、垂れ下がってきますが、よく似ています。
マツブサ雌花

マツブサ実の始まり

 秋に実った果実です。味等の詳しい情報は以前のブログで報告されていますのでご覧ください。
マツブサ実

 以上です。これから2、3日雨が続くようです。大雨にならないよう願うばかりです。蝶や昆虫類も心配ですが、雨が降ると鹿が出没してくるのでは、と思っています。

by ごんとうちゃん


雨が降ると鹿が出没するという、新説が出ました。どうなのでしょうか。
我が家に仕掛けたトレイルカメラ、やはり真夜中の鹿を捉えていました。今度はカメラの方向を変え、どこから入ってきたのかを調べています。
by pu-



[2023/07/07 21:22] | 未分類
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今日は今シーズン初めて、半袖を着ました。虫と紫外線対策のためできるだけ長袖を着るようにしているのですが、今日の陽射しと暑さにはかないませんでした。昼過ぎ立科は31℃でしたから、美しの国でも多分27℃くらいはあったのではないでしょうか。
さて、ごんとうちゃんさんのレポートをご紹介します。

「7月最初の花と昆虫」
 本日、7月2日です。昨日の雨とは打って変わって、快晴です。暑いです。いつもの散歩コースで出会った、花と昆虫を紹介します。

 美しの国は、ノイバラの香りに包まれていて、そこにイボタノキの香りも混ざってきました。この匂いに誘われて、色々な昆虫が集まってきます。
 コマルハナバチです。毛むくじゃらです。この個体はオスです。
コマルハナバチ

 次はアオアシナガハナムグリです。コガネムシ科でハナムグリの仲間です。花潜り、が名前の由来です。
アオアシナガハナムグリ

 次は蝶です。タテハチョウ2種を紹介します。
 ヒオドシチョウです。越冬個体は色が薄いですが、今現れるのは最近生まれた個体ですので、色が鮮やかです。
ヒオドシチョウ

 イチモンジチョウです。メスグロヒョウモンのメスとよく似た模様ですので、写真を確認しないと確定できません。まだまだ勉強が足りません。
イチモンジチョウ

イチモンジチョウ2

 次からは花です。
 最初は、1街区の外周道路沿いのお宅の階段下に生えているヤツシロソウです。これは自生ではなく、園芸種だと思われますが、3年ぶりに咲いたので紹介します。キキョウ科です。
ヤツシロソウ

 次はクラブハウス前の築山のエゾスズランです。以前にも紹介しましたが、今年も元気で開花し始めました。年々、花数が増えています。
エゾスズラン

 最後は22街区のサルナシの花です。過去紹介してきたのは雄花ばかりでしたが、今年は去年実をつけた雌株の花が撮れました。上の写真が雄花、下が雌花です。雌しべがイソギンチャクのような形です。
サルナシ雄花

サルナシ雌花

 以上ですが、最近イボタノキについて調べていたところ、葉の形で、先が丸いのがイボタノキで、先が尖っているのがミヤマイボタということが記載されていました。そこで、この地のイボタノキを観察しているのですが、葉の先が尖っているようです。ミヤマイボタと言う方が良さそうです。

by ごんとうちゃん

ありがとうございました。
本当に、ノイバラやイボタノキは広く芳香を発散していて、優雅な気分にさせてくれます。これからノリウツギやシナノキの香る頃も、待ち遠しいです。

by pu-




[2023/07/03 22:05] | 未分類
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