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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
予告通り、ごんとうちゃんさんがアジサイに似た花のレポートを送って下さいました。


「 アジサイに似ている花 」

 先日のブログで紹介したイワガラミにつづき、アジサイ科の花が咲き始めました。その時言及しましたが、ややこしいアジサイに似た花の区別をキッチリしてみたいと長年思ってきました。中央に細かい花があり、周りを装飾花と呼ばれるものが取り囲むアジサイに似た花達は、ガマズミ科とアジサイ科の花です。
 ブログで紹介されたもの、今年見つけたものを加え、この地で確認できる似たもの6種、ガマズミ科のムシカリ、ヤブデマリ、カンボク、アジサイ科のツルアジサイ、ノリウツギ、ヤマアジサイの違いをまとめました。
 開花順で紹介したいと思いますが、まず、ガマズミ科とアジサイ科の装飾花の基本的相違点です。写真の左がガマズミ科を代表してカンボク、右がアジサイ科を代表してツルアジサイの装飾花です。違いがわかるでしょうか。カンボクの方は5枚に見えますが、1枚が5つに分裂しているだけです。それに比し、ツルアジサイは花の萼片が発達したものなので4枚が分離しています。
カンボクとツルアジサイの装飾花

 ムシカリ(オオカメノキ)、5月中旬、まだ木の芽が出揃っていない時に最初に咲きます。至る所に生えています。葉がハート型をしています。分かりにくいですが装飾花は5裂です。
ムシカリの葉

ムシカリの花

 ヤブデマリ、6月中旬です。存在をずっと探していましたが、今年22街区伐採跡地で、鮮やかに咲いているのを見つけました。葉はムシカリに似ていますがやや楕円形です。葉脈が遠くからでも黒くはっきり見えます。装飾花は5裂ですが、1つが小さく蝶の様に見えるのが特徴です。
ヤブデマリ葉

ヤブデマリ花

 カンボク、6月中旬です。生えている本数は多いです。葉が切れ込み3裂しています。この葉の特徴で容易く同定できます。装飾花は最初の写真のごとく5裂です。
カンボク花

 ツルアジサイ、6月中旬です。毎年22街区の崖の上やクラブハウスの滝の落口に咲くアジサイがあり、てっきりヤマアジサイだと思っていました。今年、我が家の隣の敷地のミズキに数本巻きついているアジサイを見つけ、ツルアジサイと確認しました。花はいわゆるガクアジサイそのものですが、つる植物です。葉は楕円形で縁が割と深いのこぎり状です。装飾花は最初の写真のごとく4枚です。
ツルアジサイ花

 ノリウツギ、7月中旬です。これは至る所に生えている低木で、盛りを迎えつつあります。葉は細長い楕円形です。装飾花は4枚から6枚で不規則です。他のアジサイと違って、中の花が円錐形で房になります。
ノリウツギ花

 ヤマアジサイ、7月中旬です。石垣の隙間から生えているのを見かける低木です。写真はテニスコート横のものです。葉は所謂アジサイよりも細いです。また、装飾花は基本4枚ですが、この株のものは菱形に近いです。
ヤマアジサイ花

 今回こうして、こんがらがっていたものをまとめてみると、やっと頭の中が整理できた感があります。今年、多くの樹木で花が咲いてくれたおかげです。

by ごんとうちゃん


分かりやすくまとめて頂いて、すっきりしました。ありがとうございました。アジサイ科の花はまだ見られるのですね。早く帰って探したくなりました。

by pu-

[2021/07/14 17:32] | 未分類
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