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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
ごんとうちゃんさん、珍しい蝶に出会って、ここ数日夢中だそうです。貴重なレポートを送って下さいました。

「ゼフィルスとコムラサキ」

ゼフィルス、ギリシャ神話の西風の神様の名前です。そして、世界の蝶マニアにはシジミチョウの一群として知られています。シジミチョウには樹上性と草原性がいます。その中の樹上性のものはゼフィルスという大昔の分類のまま今も呼ばれています。
 日本には25種いますが、彼らは、年一回、今頃発生し樹上の縁に縄張りを張ります。そして、オスはメスを獲得するため、オス同士激しい戦いをします。戦いは接近戦で羽ばたきの回数を競います。よって、翅がすぐにぼろぼろになってしまいます。
 ゼフィルスの中でも特に人気があるのがミドリシジミの仲間です。理由はオスの翅が光に青く輝き、金属性の光沢があり、森の宝石と呼ばれています。
 この数日、水神池の辺りなどで、ゼフィルスの一種が発生し、朝8時くらいから2時間ぐらい、乱舞が観察されています。種類の特定が難しいのですが、アイノミドリシジミと判明しました。ラッキーなことに、ミドリシジミの中でも珍しい種で、色も緑が主体ですが、青くも見えます。

アイノミドリシジミ

アイノミドリシジミ2

アイノミドリシジミ3

アイノミドリシジミ4

 ゼフィルスを求めて水神池に通っていると、またまた珍しい蝶が現れました。コムラサキ(タテハチョウ科)です。通路の苔の部分を盛んに舐めています。水分の補給をしているのでしょう。最初はすぐ逃げていましたが、慣れてくると、そばで撮影していても逃げなくなりました。翅を閉じた写真で口(吸水管)を伸ばしているのがわかると思います。ミドリシジミと同じく光の方向で地色だけの場合、青く光沢のある輝きが現れるという違いがあります。
コムラサキ

コムラサキ2

コムラサキ3

 以上、知った様なことを書きましたが、ゼフィルスという美しい蝶がいることを、実は今回初めて知りました。美しの国にはミヤマカラスアゲハという黒い宝石がいますが他にもコムラサキとか綺麗な蝶がたくさんいるものですね。
 蝶マニアの中にはゼフィルス25種完全制覇をされた人もいるとか。私にはそんな執念はありませんが、魅了される気持ちはよくわかります。この2、3日、ゼフィルスを追いかけていると、時間の経つのも忘れてしまいます。

by ごんとうちゃん


アイノミドリシジミ、ずいぶん戦闘的な蝶なのですね。オスは2週間の命なのに、種を残すため必死で戦いぼろぼろになるとか。
乱舞は美しいのでしょうが、そんなことを知ると涙なくして見られなくなってしまいそうです。

by pu-

[2021/07/26 20:27] | 未分類
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