今日は陽の出る時間もありましたが、だいたい霧で煙っていました。

他に先駆けて紅葉するツタウルシとヤマブドウ、霧の中でぼんやり眺めるのも良いものです。
さてごんとうちゃんさんから、見たことのない生物の写真が送られてきました。
「 ハチドリ? ホウジャクです 」
9月下旬は水神池下水路脇のノコンギクに集まる蝶の撮影に夢中でした。シジミチョウやタテハチョウを多く撮りましたが、報告は次の機会にしたいと思います。
それ以上に興味をそそられた、同場所で見つけた蛾を紹介します。ホウジャク、蜂雀と書きます。スズメガ科の蛾です。
スズメガは英語でHawkMothと言います。時速 50Kmという高速で飛ぶ蛾という事でしょう。その中の一属がホウジャクです。英語にするとHumming-Bird HawkMoth、ハチドリのようなスズメガですね。そうです、ノコンギクの蜜を長いストローで吸うために、ホバリングするのです。初めて見た人は日本にもハチドリがいるのかとびっくりするそうですが、今回私も初めて見て驚きました。ただし、実際のハチドリは10cm、ホウジャクは大きいもので4cmぐらいです。
さて、今回同時に3種類に出会いました。まず、ホシホウジャクです。体つきがずんどうで、後翅が黄色で、お腹に横縞があります。名前のように蜂に擬態しています。前翅と背中に深緑の模様があるのが特徴です。ホウジャクに共通ですがホバリングしているため、尻尾を広げて空中姿勢をコントロールしています。ストロボを点いて撮影したので翅が止まっています。実際は高速(毎秒70回)で羽ばたいています。羽音はハチより小さく耳を澄まさないと聞こえません。

次は、ヒメクロホウジャクです。全体的に灰色の毛に覆われています。2枚目の写真のように尻尾に白い模様があり、ふさふさしています。海老のような虫と表現する人もいるそうです。ストロボを使っていませんので翅がぶれています。この尻尾のおかげで3種の中では一番可愛いです。


最後はホシヒメホウジャクです。上の2種に比べてひとまわり小さいです。尻尾が小さく、そのためか、前足を花にかけて安定化させています。この種だけ前翔の形がいびつです。2枚目のストロボで止めた写真で見ると体がずんどうなのがよくわかります。どうでしょう、可愛いか、気持ち悪いかは人それぞれだと思いますが、私は魅了されてしまいました。


ホウジャクで一番人気があるのがオオスカシバという、ヒメクロホウジャクに似ていて、翅がハチのように透明でお腹に赤い線があるホウジャクですが、どこかにいないかと探索しましたが、もう少し暖かい地域のようです。
ホウジャクのホバリング姿を見たい方は、youtubeにたくさん映像が投稿されていますので確認してください。飛んでいる姿は実に面白いですが、止まっている姿はあの3角形の蛾の姿そのもので正直見たくないです。また、ホウジャクは毒を持っていませんし、刺されたり噛まれたりせず、蜜を吸うだけなので安全です。ただし、ホウジャクがいる所には蜂もいますのでご注意を。
by ごんとうちゃん
こんな蛾がいるなんて、驚きです。4㎝といえばスズメバチより少し大きいぐらいなのに、気づいたことがありませんでした。
youtubeで見ましたが、こんな動きをする蛾も見たことがありません。
止まると翅の下の黄色い部分が隠れ地味な迷彩の蛾になるようで、これなら見たことがあるような気がします。
それにしても高速で羽ばたいているのにこのシャープな写真、すごいですね。
珍しいレポート、ありがとうございました。
by pu-

他に先駆けて紅葉するツタウルシとヤマブドウ、霧の中でぼんやり眺めるのも良いものです。
さてごんとうちゃんさんから、見たことのない生物の写真が送られてきました。
「 ハチドリ? ホウジャクです 」
9月下旬は水神池下水路脇のノコンギクに集まる蝶の撮影に夢中でした。シジミチョウやタテハチョウを多く撮りましたが、報告は次の機会にしたいと思います。
それ以上に興味をそそられた、同場所で見つけた蛾を紹介します。ホウジャク、蜂雀と書きます。スズメガ科の蛾です。
スズメガは英語でHawkMothと言います。時速 50Kmという高速で飛ぶ蛾という事でしょう。その中の一属がホウジャクです。英語にするとHumming-Bird HawkMoth、ハチドリのようなスズメガですね。そうです、ノコンギクの蜜を長いストローで吸うために、ホバリングするのです。初めて見た人は日本にもハチドリがいるのかとびっくりするそうですが、今回私も初めて見て驚きました。ただし、実際のハチドリは10cm、ホウジャクは大きいもので4cmぐらいです。
さて、今回同時に3種類に出会いました。まず、ホシホウジャクです。体つきがずんどうで、後翅が黄色で、お腹に横縞があります。名前のように蜂に擬態しています。前翅と背中に深緑の模様があるのが特徴です。ホウジャクに共通ですがホバリングしているため、尻尾を広げて空中姿勢をコントロールしています。ストロボを点いて撮影したので翅が止まっています。実際は高速(毎秒70回)で羽ばたいています。羽音はハチより小さく耳を澄まさないと聞こえません。

次は、ヒメクロホウジャクです。全体的に灰色の毛に覆われています。2枚目の写真のように尻尾に白い模様があり、ふさふさしています。海老のような虫と表現する人もいるそうです。ストロボを使っていませんので翅がぶれています。この尻尾のおかげで3種の中では一番可愛いです。


最後はホシヒメホウジャクです。上の2種に比べてひとまわり小さいです。尻尾が小さく、そのためか、前足を花にかけて安定化させています。この種だけ前翔の形がいびつです。2枚目のストロボで止めた写真で見ると体がずんどうなのがよくわかります。どうでしょう、可愛いか、気持ち悪いかは人それぞれだと思いますが、私は魅了されてしまいました。


ホウジャクで一番人気があるのがオオスカシバという、ヒメクロホウジャクに似ていて、翅がハチのように透明でお腹に赤い線があるホウジャクですが、どこかにいないかと探索しましたが、もう少し暖かい地域のようです。
ホウジャクのホバリング姿を見たい方は、youtubeにたくさん映像が投稿されていますので確認してください。飛んでいる姿は実に面白いですが、止まっている姿はあの3角形の蛾の姿そのもので正直見たくないです。また、ホウジャクは毒を持っていませんし、刺されたり噛まれたりせず、蜜を吸うだけなので安全です。ただし、ホウジャクがいる所には蜂もいますのでご注意を。
by ごんとうちゃん
こんな蛾がいるなんて、驚きです。4㎝といえばスズメバチより少し大きいぐらいなのに、気づいたことがありませんでした。
youtubeで見ましたが、こんな動きをする蛾も見たことがありません。
止まると翅の下の黄色い部分が隠れ地味な迷彩の蛾になるようで、これなら見たことがあるような気がします。
それにしても高速で羽ばたいているのにこのシャープな写真、すごいですね。
珍しいレポート、ありがとうございました。
by pu-
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