ごんとうちゃんさんから珍しいレポートを頂きましたのでご紹介します。
「 合併浄化槽の取り替え工事 」
我が家は今年でちょうど20年です。様々ガタが出てくる頃ですが、今年は水難の年でした。洗面台の水栓、洗濯機、食洗機と立て続きに水漏れを起こし、もう勘弁して欲しい、と思っていた9月上旬、事もあろうに合併浄化槽の曝気槽の水が完全に抜けているのを見つけてしまいました。
我が家は斜面の下に家があり、さらに下側に浄化槽を設置しています。

新築当初から、これが壊れたらどうやって取り換えるのか、が悩みの種でした。それが現実になったので絶望感しかありません。
早速河野商会さんに相談し、まずは接着剤入りのオガクズを投入。こんな物で、と思いましたが、何と漏れが止まり満水に戻りました。その間、紹介いただいた長門興業さんに取り替え工事を依頼しました。
合併浄化槽の交換はなかなか経験しないとは存じますが、いざという時に少しでも参考になればと思いますので、今回の工事に関して紹介させていただきます。
浄化槽の記録ですので、あまり見栄えは良くありませんが、何卒ご了承ください。
10月初旬 1日目
幸いにも我が家のお隣には進入路があり、お借りして、クレーンで油圧ショベルを下ろして作業します。道の傷みと圧分散のため鉄板20枚を敷き詰めます。この作業工程の費用が高くつきます。また、浄化槽までのアプローチのための道を作ります。植物達は一部を移植しましたが、諦めました。

2日目
汚水の引き抜き後、旧浄化槽を掘り出します。油圧ショベルの通り道として幅2mくらいが必要のようです。

旧浄化槽をダイヤモンドカッターで切断撤去します。これが一番大変な作業です。部材は洗浄しながら取り除きます。

下のスラブは無事でしたが、最近の工法でしょうか、砂を重ねて、既製のスラブ板を敷きます。

3日目
新浄化槽を設置します。以前と同じ5人槽ですが、容量が半分です。これで大丈夫そうですが、少し心配です。

流入、流出管を接合します。トレンチ等の地下浸透装置部分は古いものを再利用します。周りを砂で取り囲みます。旧浄化槽には砂が使われていませんでした。

途中、水で砂を締めます(耐震強度が上がる)。槽洗浄とこの作業のため、外水栓がない場合、在宅の必要性があります。その間はクラブハウスのトイレを使用させていただきました。

その後大部分を埋め戻したら、ブロウと通気管を設置します。この時点で浄化槽が利用可能となります。
4日目
埋め戻し、整地し、旧浄化槽では施工されていなかった上部のスラブ(耐震強度が上がる)を作ります。コンクリートが完全に固まるまでは3週間程度かかるようです。以前と違って、見違えるような出来栄えです。アプローチした道を原状復帰します。

5日目
重機の回収と、お借りした隣家の進入路の原状復帰で工事完了です。
2日目の汚水引き抜きから、3日目のブロウ設置までの32時間が水が使えない時間帯です。我が家は1日目から3泊、雲渓荘に避難しました。簡易トイレを設置して凌いだ方が良いかもしれません。
無事、完璧な工事をしていただいた長門興業さんには感謝ですが、こんな工事はなかなか引き受けたくないようです。それでも、次壊れたら、またお願いしようと思います。
以上ですが、浄化槽が壊れると、自然汚染の倫理観と多額の費用(入れ換えの場合、補助金が出ません)の二重苦です。特に、美しの国のような斜面だらけの敷地では、さらに工事費が嵩みます。万が一に備える必要性を痛感した次第です。
by ごんとうちゃん
昨年5月25日のfhooさんのブログに、浄化槽に木の根が詰まり復旧作業をしてもらったという記事があります。
https://utsukushinokuni.blog.fc2.com/blog-entry-764.html
根っこが詰まるというのは今どこでも起こりうると聞いていましたが、浄化槽が壊れる可能性はどの程度あるのでしょう。地震などでヒビが入るのでしょうか。
我が家もそうですが、重機の入ることが想定されていない家は多いと思います。何事もないことを願うばかりですね。
by pu-
「 合併浄化槽の取り替え工事 」
我が家は今年でちょうど20年です。様々ガタが出てくる頃ですが、今年は水難の年でした。洗面台の水栓、洗濯機、食洗機と立て続きに水漏れを起こし、もう勘弁して欲しい、と思っていた9月上旬、事もあろうに合併浄化槽の曝気槽の水が完全に抜けているのを見つけてしまいました。
我が家は斜面の下に家があり、さらに下側に浄化槽を設置しています。

新築当初から、これが壊れたらどうやって取り換えるのか、が悩みの種でした。それが現実になったので絶望感しかありません。
早速河野商会さんに相談し、まずは接着剤入りのオガクズを投入。こんな物で、と思いましたが、何と漏れが止まり満水に戻りました。その間、紹介いただいた長門興業さんに取り替え工事を依頼しました。
合併浄化槽の交換はなかなか経験しないとは存じますが、いざという時に少しでも参考になればと思いますので、今回の工事に関して紹介させていただきます。
浄化槽の記録ですので、あまり見栄えは良くありませんが、何卒ご了承ください。
10月初旬 1日目
幸いにも我が家のお隣には進入路があり、お借りして、クレーンで油圧ショベルを下ろして作業します。道の傷みと圧分散のため鉄板20枚を敷き詰めます。この作業工程の費用が高くつきます。また、浄化槽までのアプローチのための道を作ります。植物達は一部を移植しましたが、諦めました。

2日目
汚水の引き抜き後、旧浄化槽を掘り出します。油圧ショベルの通り道として幅2mくらいが必要のようです。

旧浄化槽をダイヤモンドカッターで切断撤去します。これが一番大変な作業です。部材は洗浄しながら取り除きます。

下のスラブは無事でしたが、最近の工法でしょうか、砂を重ねて、既製のスラブ板を敷きます。

3日目
新浄化槽を設置します。以前と同じ5人槽ですが、容量が半分です。これで大丈夫そうですが、少し心配です。

流入、流出管を接合します。トレンチ等の地下浸透装置部分は古いものを再利用します。周りを砂で取り囲みます。旧浄化槽には砂が使われていませんでした。

途中、水で砂を締めます(耐震強度が上がる)。槽洗浄とこの作業のため、外水栓がない場合、在宅の必要性があります。その間はクラブハウスのトイレを使用させていただきました。

その後大部分を埋め戻したら、ブロウと通気管を設置します。この時点で浄化槽が利用可能となります。
4日目
埋め戻し、整地し、旧浄化槽では施工されていなかった上部のスラブ(耐震強度が上がる)を作ります。コンクリートが完全に固まるまでは3週間程度かかるようです。以前と違って、見違えるような出来栄えです。アプローチした道を原状復帰します。

5日目
重機の回収と、お借りした隣家の進入路の原状復帰で工事完了です。
2日目の汚水引き抜きから、3日目のブロウ設置までの32時間が水が使えない時間帯です。我が家は1日目から3泊、雲渓荘に避難しました。簡易トイレを設置して凌いだ方が良いかもしれません。
無事、完璧な工事をしていただいた長門興業さんには感謝ですが、こんな工事はなかなか引き受けたくないようです。それでも、次壊れたら、またお願いしようと思います。
以上ですが、浄化槽が壊れると、自然汚染の倫理観と多額の費用(入れ換えの場合、補助金が出ません)の二重苦です。特に、美しの国のような斜面だらけの敷地では、さらに工事費が嵩みます。万が一に備える必要性を痛感した次第です。
by ごんとうちゃん
昨年5月25日のfhooさんのブログに、浄化槽に木の根が詰まり復旧作業をしてもらったという記事があります。
https://utsukushinokuni.blog.fc2.com/blog-entry-764.html
根っこが詰まるというのは今どこでも起こりうると聞いていましたが、浄化槽が壊れる可能性はどの程度あるのでしょう。地震などでヒビが入るのでしょうか。
我が家もそうですが、重機の入ることが想定されていない家は多いと思います。何事もないことを願うばかりですね。
by pu-
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