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美ヶ原高原の東側に位置する「美しの国」別荘地。豊かな大自然を伝えます。
久しぶりに、逆足跡を見ました。ヒトのものです。
ヒトの逆足跡

このブログでは何度も「逆足跡」と書いているのですが、正しい名称があるはずだとずっと思ってきました。
そこで、「中谷宇吉郎 雪の科学館」のイベント、「教えて館長!雪と氷のQ&A」に問い合わせてみました。


 Q 「家が標高1500メートルの所にあります。散歩道やベランダで見る下記の現象について教えて下さい。動物が雪の上を歩いた後、強風や雨で周囲の雪が飛ばされたり融けたりして、踏み固められた足跡の形の雪が残ります。時には雪の上に3cm以上の高さで、爪の形が凹んだ丸い物体が点々と並びます。テンが来るベランダには、雪でできた高さ数ミリの丸い足跡だけ残ります。仮に逆足跡と呼んでいるのですが、本当は何といえば良いのでしょうか。」

逆足跡テン
テン

逆足跡うさぎ
ウサギ

ベランダの逆足跡
テン 

 A 「この現象は、私も初めて伺いました。このため、実際のものを見てみないと確かな説明をすることが難しいですが、以下のように考えることができます。
 
 このお話は、おそらく地面にほんの数センチ雪が積もったときの現象かと想像します。積もったばかりの雪は、ふわふわの状態ですが、その上を動物などが歩くと、踏み固められた足跡が出来ます。雪が踏み固められると、周囲のふわふわの雪に較べて、風で飛ばされたり、太陽の光で溶かされたりするのに、時間がかかるようになるはずです。このため、周囲のふわふわの雪が消えてしまっても、足跡の部分だけがあとに残ると考えられます。こうして、踏み固められた雪でできた小さな足跡が、最後まで残るのではないでしょうか?

 これを「逆足跡」(“さかさあしあと”、あるいは“ぎゃくあしあと”と、読むのでしょうか?)と呼んでいらっしゃるとのこと、とてもロマンチックな感じで素敵です。このような現象をどう呼んでいるのかは、特に決まったものは無いと思います。せっかくの素敵な呼び方ですので、これからもずっとお使いになっていただきたいと思います。」


でき方については想像通りでしたが、よく考えてみれば、全ての事象に名称があるわけではないのですね。
ぎゃくあしあと、ロマンチックと言っていただき恐縮しました。せっかくですからこのまま使っていこうと思います。
雪の科学館はとても興味深く、ぜひ一度訪ねてみたいと思っているところです。

雪の科学館

by pu-

[2023/02/06 23:00] | 未分類
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