ごんとうちゃんさんから、待ちに待ったレポートを頂きました。地衣類です。
ここ数年、花のない時期に限らず苔類や地衣類に目を奪われることが多くなってきました。でも調べるのがなかなか面倒で、鑑賞するだけで終わっていたのです。それをしっかりレポートして下さったのですから、とても有難いです。
「 原始的な植物と地衣類 」
本日9月15日です。晴れると日差しはまだまだ強いです。
今回は、植物の大昔の姿のものと、植物とは一線を画した地衣類の一部を紹介します。
まず、陸上植物の進化過程においてコケ類の次の段階で、維管束を最初に獲得したヒカゲノカズラの仲間を紹介します。
ヒカゲノカズラです。杉のような枝が地面を這って広がります。左上の花序に見える部分が胞子嚢穂と呼ばれるもので、秋になると黄色くなって、胞子を風に乗せます。眺望コース脇で一面に生えています。いわゆる生ける化石です。

マンネンスギです。地下で広がりますが、地面を這うことはなく、直立します。それでも高さは15cmぐらいです。胞子嚢穂は株の先端につきます。まるで、杉の苗のようです。マンネンスギの周りにヒカゲノカズラが写っています。

イワヒバです。ヒノキの葉に似ています。地面を這います。乾燥に強く、枯れたと思っても、水分があるとまた成長するので、復活草とも言われます。グラウンドの縁で、ヒカゲノカズラと共に生えていました。

次は、22街区の縁石で見つけた地衣類です。地衣類については、pu-さんのブログでも紹介されてきましたが、ついに、私も手を出してしまいました。地衣類は藻類と菌類の共生体で、コケといえばコケですが、植物のコケ類とは違い、独立した分類です。
アカミゴケ(ハナゴケ科)です。先端の凹みが子器といって菌類の胞子が作られます。

コアカミゴケ(ハナゴケ科)です。子器の赤い胞子の塊が印象的です。何だこれ、と思わず足を止めました。同じ仲間のイオウゴケは硫黄が噴出する近くに現れ、赤い子器の形から、モンローリップというセクシーな名前がついていますが、コアカミゴケも本当に真っ赤な唇のようです。

ヤマトキゴケ(キゴケ科)です。形がサンゴっぽいです。子器の胞子の塊が茶色です。pu-さんが紹介されたものの一つはこれではないでしょうか。

ウスツメゴケ(ツメゴケ科)です。地衣体がキクラゲに似ています。子器が橙色で爪の様、が名前の由来です。地衣体の裏側は白く、たくさんの偽根がたくさん生えていて、これで岩や他のコケにくっついています。

以上ですが、子供の頃から、イワヒバは知っていましたが、ヒカゲノカズラ、マンネンスギは姿は知っていても名前は知りませんでした。また、両者とも植物進化でコケとシダの間に属していることも初めて知りました。
地衣類は樹木を覆うコケのようなものしか知りませんでしたが、上記のようなものもあるのかと、実に面白いです。しかしながら、世界では20000種、日本でも1800種あるらしいです。今回紹介したものは、きっとわかりやすいものばかりです。やはり、手を出さない方がいいかもしれません。
by ごんとうちゃん
私が最初に地衣類から衝撃を受けたのも、コアカミゴケでした。撮影して拡大してみると、肉眼で見た以上の面白く美しい世界が広がっていました。
1800種類は、キノコの4000種よりも少ないですね。私は見るだけにしますので、ごんとうちゃんさんは頑張ってどんどんレポートして下さい。お待ちしています。
by pu-
ここ数年、花のない時期に限らず苔類や地衣類に目を奪われることが多くなってきました。でも調べるのがなかなか面倒で、鑑賞するだけで終わっていたのです。それをしっかりレポートして下さったのですから、とても有難いです。
「 原始的な植物と地衣類 」
本日9月15日です。晴れると日差しはまだまだ強いです。
今回は、植物の大昔の姿のものと、植物とは一線を画した地衣類の一部を紹介します。
まず、陸上植物の進化過程においてコケ類の次の段階で、維管束を最初に獲得したヒカゲノカズラの仲間を紹介します。
ヒカゲノカズラです。杉のような枝が地面を這って広がります。左上の花序に見える部分が胞子嚢穂と呼ばれるもので、秋になると黄色くなって、胞子を風に乗せます。眺望コース脇で一面に生えています。いわゆる生ける化石です。

マンネンスギです。地下で広がりますが、地面を這うことはなく、直立します。それでも高さは15cmぐらいです。胞子嚢穂は株の先端につきます。まるで、杉の苗のようです。マンネンスギの周りにヒカゲノカズラが写っています。

イワヒバです。ヒノキの葉に似ています。地面を這います。乾燥に強く、枯れたと思っても、水分があるとまた成長するので、復活草とも言われます。グラウンドの縁で、ヒカゲノカズラと共に生えていました。

次は、22街区の縁石で見つけた地衣類です。地衣類については、pu-さんのブログでも紹介されてきましたが、ついに、私も手を出してしまいました。地衣類は藻類と菌類の共生体で、コケといえばコケですが、植物のコケ類とは違い、独立した分類です。
アカミゴケ(ハナゴケ科)です。先端の凹みが子器といって菌類の胞子が作られます。

コアカミゴケ(ハナゴケ科)です。子器の赤い胞子の塊が印象的です。何だこれ、と思わず足を止めました。同じ仲間のイオウゴケは硫黄が噴出する近くに現れ、赤い子器の形から、モンローリップというセクシーな名前がついていますが、コアカミゴケも本当に真っ赤な唇のようです。

ヤマトキゴケ(キゴケ科)です。形がサンゴっぽいです。子器の胞子の塊が茶色です。pu-さんが紹介されたものの一つはこれではないでしょうか。

ウスツメゴケ(ツメゴケ科)です。地衣体がキクラゲに似ています。子器が橙色で爪の様、が名前の由来です。地衣体の裏側は白く、たくさんの偽根がたくさん生えていて、これで岩や他のコケにくっついています。

以上ですが、子供の頃から、イワヒバは知っていましたが、ヒカゲノカズラ、マンネンスギは姿は知っていても名前は知りませんでした。また、両者とも植物進化でコケとシダの間に属していることも初めて知りました。
地衣類は樹木を覆うコケのようなものしか知りませんでしたが、上記のようなものもあるのかと、実に面白いです。しかしながら、世界では20000種、日本でも1800種あるらしいです。今回紹介したものは、きっとわかりやすいものばかりです。やはり、手を出さない方がいいかもしれません。
by ごんとうちゃん
私が最初に地衣類から衝撃を受けたのも、コアカミゴケでした。撮影して拡大してみると、肉眼で見た以上の面白く美しい世界が広がっていました。
1800種類は、キノコの4000種よりも少ないですね。私は見るだけにしますので、ごんとうちゃんさんは頑張ってどんどんレポートして下さい。お待ちしています。
by pu-
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